<国家不在の空白を突いて、過激派組織ISが新たな「州」を創設する動きが相次いでいる...>

中東とアフリカはここ数十年、社会の混乱や、イスラム教徒とユダヤ人の、またはイスラム教徒同士の戦争や、異なる宗教や民族の間の対立、そして政府の機能不全や圧政を経験してきた。

この10年で特筆すべきは、過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力拡大だ。アメリカのイラク侵攻後の混乱の中でシリアに広がり、今ではアフリカのソマリアやコンゴ民主共和国、ナイジェリアにまで到達している。

だがこれは、ジハーディズム(聖戦思想)が人々の心をつかんでいるという話ではない。中央政府の支配の及ばない地域の存在や、国家が機能不全に陥っている問題の裏返しなのだ。

ISは、2003年のイラク戦争とフセイン政権の崩壊、それに続くシリアのアサド政権の弱体化といった背景の中で姿を現した。そしてISは、自分たちこそが「背教者が率いる政権や、イスラム教を信仰しない者たちを倒せ」という神の答えであると主張した。

ISの目標は世界規模の「カリフ国」、つまり預言者ムハンマドの後継者でありイスラム社会の最高指導者であるカリフが統治を行う国を築くことだ。

地域住民がISに従わないならば、全ての女性を奴隷にし、抵抗する男性を全て殺して世界を浄化しなければならないと考える。各国の状況を読み解くと──。

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シリア、イラク・サブサハラ
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