しかし、ソーシャルメディアの利用時間を減らすことの効果を明らかにしようにも、厳密な検証を行うことは難しい。

有効な実験を行うためには、まず1つの集団に属するティーンエージャー全員に、ソーシャルメディアの利用をやめさせる必要がある。そうしなければ、ソーシャルメディアの利用がリアルな世界の交流に切り替わらないからだ。それに加えて、対照実験を行うために、無作為抽出によって、ソーシャルメディアの利用をやめない集団も用意しなくてはならない。

このような徹底した実験が行われていない現状では、ソーシャルメディアと子供のメンタルヘルスの関係について断定的なことは言えない。その点、オーストラリアの新しい法律は、世界に先駆けた国単位の実験になる可能性がある。

問題は、そのためにはティーンエージャーがソーシャルメディアに費やす時間を大幅に減らす必要があることだ。新しい法律の下では、ワッツアップなどのメッセージアプリや一部のオンライン上の健康・教育サービスは規制の対象外になる。それに、YouTubeの動画やフェイスブックなどの一部のページは、アカウントを作成しなくてもアクセスできる。

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憲法違反の可能性も