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ヴィズマーラ恵子|イタリア

最低賃金協定EUの新法律でイタリアの労働者は救われるか

iStock-Stadtratte

| ヨーロッパは最低賃金を決定する

EU最低賃金指令に理事会と欧州議会が合意

これまで、EUでは最低賃金に関する議論がなされてきた。このたび、ストラスブールで、労働者とその家族にまともな生活水準を与えるための基本的な要件が決定された。
欧州委員会、議会、EU理事会の間の交渉により、EU指令が承認された。
2017年11月、欧州議会、理事会、欧州委員会は、「公正で、包摂的で、機会に満ちた強力な社会的ヨーロッパ」として、欧州社会的権利の柱を宣言した。

EUの労働法政策 欧州議会

経済状況に応じて労働者とその家族のニーズを満たすために、賃金に関しては労働者は、「適切な最低賃金の確保がされる」こと、また「適切な生活水準を提供する公正な賃金を受ける権利を有する」という原則が守られるべきであり、問題を具体化する必要があるのだ。

最低賃金に関する法律がない国は欧州連合の中では、デンマーク、イタリア、キプロス、オーストリア、フィンランド、スウェーデンの6か国だけである。
6カ国のうちの1つの国であるイタリアは、この新法によってイタリアでの措置が規制されることにもなる。

イタリアにとって何が変わり、それがどれだけ稼ぐ事ができるのか。


一部のカテゴリーの国内雇用契約は、労働者が受け取らなければならない給与の最低水準を定めている。ただし、INPSのデータによると、月収が1000ユーロ未満の従業員は500万人を超え、1時間あたりの給与が9ユーロ未満の従業員は450万人もいる。
イタリアの最低賃金に関する法案は上院でしっかりしており、労働協約で要求される最低賃金を1時間あたりわずか9ユーロ(総額)に設定したいと考えていた。

この問題に関する政治的議論は混乱している。

イタリアで"法により最低賃金を挿入するための即時行動"を求めたアンドレア・オルランド労働大臣は「あらゆる面から最低賃金に前向きな開放が見られる」と、述べた。
レナート・ブルネッタ行政大臣によると、「法定最低賃金は、労使関係の文化的歴史に反する」と述べ、賃金は「生産性に対応しなければならない」と付け加えている。
一般的に、民主党と五つ星運動政党は最低賃金の導入には賛成であるが、同盟とフラテッリ・ディタリアは反対し、FIの党首ジョルジャ・メローニはこの措置を「大衆の気晴らしの武器」と呼んで揶揄した。

イタリアは最低賃金に関する法律を可決するのにまだ2年の猶予がある。
しかし、イタリアは過去30年間に賃金が正確には3%減少した唯一のOECD加盟国であることも考慮しなければならない。


| 世界の他の地域の最低賃金

ヨーロッパ以外の他の国々を見ると、2022年1月の米国の予想最低賃金は1,110ユーロだった。
英国では、年齢と雇用の種類によって異なる。
たとえば、23歳以上では、9.50ポンド(11ユーロ強)になり、オーストラリアは世界で最も高い最低賃金が保証されている国であり、1時間あたり約14.50ドル(13.50ユーロ)である。

【関連記事】イタリア事情斜め読み 「違法な雇用」カポララートの実態、搾取された季節労働者

 

Profile

著者プロフィール
ヴィズマーラ恵子

イタリア・ミラノ郊外在住。イタリア抹茶ストアと日本茶舗を経営・代表取締役社長。和⇄伊語逐次通訳・翻訳・コーディネータガイド。福岡県出身。中学校美術科教師を経て2000年に渡伊。フィレンツェ留学後ミラノに移住。イタリアの最新ニュースを斜め読みし、在住邦人の目線で現地から生の声を綴る。
Twitter:@vismoglie

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