World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

つれづれなるままに語るミャンマー

シュエダゴンパゴダ東口市場付近:筆者撮影

おはようございます。
新年が始まったと思ったらもう半月経とうとしています。
2024年のミャンマーの祝日を調べていたらカレン新年という祝日(カレン歴での元日という意味だと理解しています)が1月と12月の2回あるという不思議な現象を発見して、ミャンマーの奥深さを感じる今日この頃です。

毎月10日から4日連続で連載するというスタイルを取っていまして、今回が今月の(おそらく)最後の回になります。
何を書こうか全く決めていなくて着地点がいったいどこにいってしまうかもわかりませんが、思いつくままにミャンマーの事を書いていこうと思います。
お時間のある時に気楽にお付き合いいただければと思います。

本題の前に一つお知らせです。
昨年から「フラワー&バナナ」という活動を続けています。

沢山の方からご支援いただき今も地道に活動が続けられています。
是非一度記事を読んでいただけたらと思います。
個人でも団体でも様々なご支援、お声がけをお待ちしています。

ミャンマーで10回目の年末年始を迎えました。
長いと年単位で日本に一時帰国する事がなかったりするので、帰った時には長めに日本に滞在するのですが、それでも2014年にミャンマーに来てから一度も年末年始を日本で過ごした事がありません。
こちらでは下手すると元日も平日なので今年のように働いている時もあるくらいで、すっかり日本的な年末年始の雰囲気の感覚がわからなくなっています。

とまあすっかりミャンマーに染まっている身ではありますが、肝心のミャンマー語に関しては本当に10年いるのかという程度の理解です。
いずれこちらで映画を作るにあたってどこかで本格的に勉強しなければと思う反面、中々気合をいれてやれる気がしないところよくないところです。
何より先ずは英語を会話に困らないレベルくらいまでは勉強しようと思う始末でミャンマー語習得までにはまだまだ時間がかかりそうです。

何の因果か7月19日、ミャンマー建国の父と言われるウ・アウンサンの命日(祝日)からミャンマーに住み始めている私ですが、とうとう今年の7月で10年を超える事になります。
月並みではありますが、長くもあり短くもあるような年月です。
これだけいるとレジェンドと呼ばれるようなミャンマー歴が長い方々とも沢山知り合います。

中には自らの半生以上をミャンマーで過ごしているという方もいたりするので、10年というのはほんの通過点しかないなと改めて思い知らされるところです。
長くミャンマーに関ったからこそ見えるもっと大きな存在という事でしょうか。
引き続き謙虚にやっていきたいなと考えています。

エンタメについてもこれまで自分なりに大きなチャレンジをしてきたと思います。
手始めにミャンマーの映画協会に行って「国際的な映画祭をやるべきです」と役員の人にぶち上げたのは今でも良い思い出です。
既にその時36歳で若いだけというにはツライ年齢でもありましたが、当時の私は本当にやれる気でいたのだと思います。
正に怖いもの知らずで、言ったもん勝ちで旅の恥はかき捨て状態だったのかもしれません。

そんな中二心を忘れない自分も少しずつ地に足を付ける事になっていったなと振り返ろうとしましたが、よく考えたらそこからも降りかかる様々なトラブルに対してかわしていくという考えを中々持たず、これを機にとばかりに無謀な挑戦を繰り返して行っていたなと思います。
そんな中ではありましたが、2作の短編映画を完成させることが出来たのは本当に良い経験だと思います。

それまでは本当に言うだけだった自分が世に作品を残し伝えていくという一つの事業を作ったというのはこの先も大きな宝物になっていくと思います。
これまでやってきた中で積み上げてこれたものというのは挑戦した数に比べたら本当に僅かだなと我ながら苦労ばかりしていると他人事のように思います。

予想が出来ず全く先が見えないミャンマーでの事業の連続ではありましたが、それでも自分なりに経験や人脈などは最低限積みあがってきたところでコロナ&クーデターという特大パンチを喰らいそれでもミャンマーに文字通りしがみついて今があります。
まだまだこれがサクセスストーリーに繋がる道筋は全く見えていません。
それでもなんのかんのでこれからもミャンマーと関わっていくのだろうなという光は見えています。

いや、はっきりと見えている訳ではないのですが、そう決めて、それを正解にする覚悟はできています。

昨年ミャンマーに戻ってきてから、本来ミャンマーでもっともやりたかったエンタメの事に割ける時間はほとんどありません。
もちろん今の仕事も精一杯楽しんでやろうとしています。
これまで経験したエンタメの要素も役に立っていると思います。
引き続きなにがしかの相乗効果を起こしていこうと今の仕事でも奮闘しているところではあります。

しかし、映画を作る事や面白いエンタメのコンテンツを作る事を諦めた訳では全くありません。
今しばらくは守りに入っていくフェーズなのかもしれませんが、またガンガン攻めていける日が来るのをじっと待ちたいと思います。

本当に取り留めない文章になってしまいましたが、10年目を迎えるにあたり、私の決意表明のようなものに変えさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
引き続きミャンマーとこの連載をどうぞよろしくお願い致します。

それでは、また。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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