OPECプラスが5月増産に合意、日量20.6万バレル引き上げ 海峡封鎖で実効性は不透明
3月12日、オマーンのスルタンカブース港に停泊中のタンカー REUTERS/Benoit Tessier
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」の主要8カ国は5日に開いたオンライン会合で、5月の生産量を日量20万6000バレル引き上げることで合意した。増産幅は4月と同水準。
ただイランがホルムズ海峡を事実上封鎖していることで、増産分が市場に供給される見通しは立っていない。
2月末に米・イスラエルがイラン攻撃を開始する前でさえ、大幅な増産余力があるのはサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、イラクの4カ国に限られるとみなされてきたが、4カ国ともホルムズ海峡封鎖で原油輸出の縮小を余儀なくされたからだ。
OPECプラス筋は、今回の増産合意は、海峡の通航が再開されれば生産拡大に乗り出す構えであることを意味すると説明している。
それでも元OPEC高官でライスタッド・エナジーの地政学分析責任者を務めるジョージ・レオン氏は「現実的には、市場に追加供給される原油は極めて乏しい」と述べ、ホルムズ海峡が封鎖されている間は、OPECプラスからの原油供給上積みはほぼゼロに等しいとの見方を示した。
ペルシャ湾岸諸国のエネルギー関連施設に対するミサイル・ドローン(無人機)攻撃の被害も深刻だ。複数の湾岸諸国当局者は、今すぐ戦争が終結してホルムズ海峡が再開されたとしても、施設を復旧して正常に稼働させるまで数カ月必要になると述べた。
OPECプラスが5日に別途開催した合同閣僚管理委員会は、エネルギー資産への攻撃に懸念を表明した。
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