トランプが誤算? イラン攻撃延期の舞台裏、湾岸諸国の「警告」
写真は攻撃を受けて損壊したテヘランの住宅。3月23日、WANA提供。REUTERS
トランプ米大統領がイランとの断固とした対決姿勢を突然取りやめた裏では、ペルシャ湾岸諸国が「この戦争がはるかに危険な状況に陥る」との警告を発し、地域内で米国がイランの姿勢を読み違えたのではないかとの懸念が高まっていたもようだ。複数の地域関係者や専門家はこう分析している。
3人の地域関係者の話では、湾岸諸国は、米国がイランの発電所を攻撃すればペルシャ湾岸の重要なエネルギー・淡水化施設が報復攻撃されるとトランプ氏に直接警告したもようだ。
トランプ氏は、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡を開放しなければ、イランの発電所を攻撃すると脅した。ところがイランは屈せず、トランプ氏による「力の行使」の限界が露呈してしまった。
イランはアラブ側の仲介者を通じて湾岸諸国に、発電所が米国から攻撃を受けた場合、無制限の報復措置を発動すると伝えた、と別の2人の地域関係者は明かす。
米国の元外交官でイラン専門家のアラン・エア氏は「トランプ氏は48時間以内にホルムズ海峡を開放しろと迫った時点で完全な計算違いをしていた。イランが対抗措置として湾岸のエネルギー施設攻撃を真剣に考えているとはっきりするとともに、トランプ氏は引き下がらざるを得なくなった」と指摘した。






