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ウクライナ戦争

100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口なき戦争で疲弊するロシアの危うい継戦能力

PUTIN’S SECRET MELANCHOLY

2026年2月19日(木)11時28分
サム・ポトリッキオ (本誌コラムニスト、米ジョージタウン大学教授、元ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授)
戦死者の葬儀の様子

戦死者の葬儀の様子 Anton Vaganov-REUTERS

<ウクライナ戦争の悲惨さはアフガニスタン侵攻の比ではない>

先週、たまたまロシア人の教え子と再会した。彼女はいまヨーロッパで博士号の取得を目指している。私たちは政治の話はしないが、その言葉の端々から、彼女がロシア大統領ウラジーミル・プーチンの戦争を支持していることはうかがえる。戦争に加担したくないから国外にいるのではなく、自ら選んだ学問の道を究めるためであり、それができたら喜んでロシアに戻り、役人などになって祖国のために尽くしたいのだろう。

【動画】ウクライナ戦争からの帰還兵により、治安が悪化するロシア

ところが実は彼女は、ロシアへの帰国を少しでも先延ばししようとしており、できることならヨーロッパで仕事に就き、国外にとどまりたいと思っているらしい。


突っ込んで聞いてみたところ、現下のウクライナ戦争に反対なわけでも、軍事産業偏重のロシア経済に嫌気が差したわけでもない。ただ国内の治安悪化が怖いのだという。あの国のエリートらしく慎重に言葉を選びながら話したが、それでも私には分かった。彼女が恐れているのは、祖国がソ連崩壊後の1990年代のような犯罪天国に戻る事態だった。

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帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

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