「気をつけろ、ICEが来たぞ」――移民摘発の覆面部隊を追う市民の「監視インフラ」

MINNEAPOLIS RISES

2026年1月29日(木)17時35分
アイマン・イスマイル (スレート誌記者)

不正を記録する「インフラ」

しばらく前に自宅の近くで起きた出来事を、Cは教えてくれた。「うちの3ブロック先で、何の変哲もない車から4人の捜査官が降りてきて、歩道にいた男性をいきなり捕まえ、無理やり車に押し込んだ」。

しかし一部始終を撮影できたので、後々役立つかもしれないと思っている。


シグナルの連絡網を使うボランティア活動は、1月7日のグッド射殺事件を受けて始まったものではない。ICEの強制捜査が激しくなった昨年12月初めから、ミネアポリスの住民はICEの横暴と戦ってきた。

そもそもグッドが殺された場所は、2020年に黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官に暴行を受けて死亡した現場(今はジョージ・フロイド・スクエアと呼ばれている)から数ブロック先の所だ。

あれからの5年間で、ミネアポリスの人たちは学んだ。自分たちの撮った映像証拠や目撃証言と治安当局の公式発表が異なる場合にどうすればいいかを。

それで生まれたのが、この通信アプリを使った自主的な監視ネットワーク。それは身を守る手段ではなく、不正を記録するための「インフラ」だという。

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