最新記事
米最高裁

【徹底解説】トランプ関税は終わるのか? 米最高裁が合法性を問う審理を開始

Supreme Court Rules on Donald Trump’s Tariffs: What To Know

2025年11月6日(木)18時56分
ロバート・アレクサンダー

保守派の判事が多数を占める最高裁は民主党のバイデン前政権下、学生ローン免除、新型コロナ検査等の義務化、温室効果ガス規制などの措置を「重大問題原則」を根拠に無効にしている。

この時と同じ基準を共和党のトランプ政権にも適用するのかどうかも注目されている。

原告側の弁護士は、「重大問題原則が機能しなければ、立法府は現職大統領の言いなりになり存在意義を失う」と指摘する。

最高裁は、トランプの大規模関税が大統領権原内のものとして維持されるか、議会の領域に踏み込み過ぎた措置なのかを判断することになる。

発言と反応

トランプは11月2日、トゥルース・ソーシャルへの投稿で以下のように述べた。

「我々に抵抗しているのは、何年にもわたって我が国を利用してきた外国勢力と、我が国を憎む人間たち、そして民主党だけだ。我々の数字が圧倒的に良いためだ。5日に私は法廷へは行かない。この決定が持つ重要性に集中したいからだ」

「これは、アメリカ合衆国の最高裁が下す決定の中でも、最も重要かつ決定的なもののひとつになるだろう。もし我々が勝てば、我が国は間違いなく世界で最も豊かで、安全な国になる。もし負ければ、我が国は第三世界のような状態に陥る恐れがある──神に祈ろう、それだけは起きてほしくない!」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロ産原油、割引幅1年ぶり水準 米制裁で印中の購入が

ビジネス

英アストラゼネカ、7─9月期の業績堅調 通期見通し

ワールド

トランプ関税、違憲判断なら一部原告に返還も=米通商

ビジネス

追加利下げに慎重、政府閉鎖で物価指標が欠如=米シカ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの前に現れた「強力すぎるライバル」にSNS爆笑
  • 4
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 7
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中