最新記事
韓国大統領選

分断化進んだ韓国政治を示した大統領選テレビ討論会 大炎上となった問題発言とは

2025年5月28日(水)20時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

問題発言で大炎上したイ・ジュンソク候補

討論会で最も大きな波紋を呼んだのは、イ・ジュンソク候補がクォン・ヨングク候補に向けて行った質問だった。彼は「ある人が女性について話す時、『女性の性器に箸を差し込みたい』というような話をしたとしたら、女性嫌悪に該当するか」と生放送で直接的な表現を使って質問した。

この発言はイ・ジェミョン候補の息子と推定される人物がオンラインコミュニティに投稿したとされる内容に関連したものだが、事実関係に問題があった。問題になった投稿では「男性性器」について言及されていたが、イ・ジュンソク候補はこれを「女性性器」に変えて発言していた。さらに、該当投稿をイ・ジェミョン候補の息子が作成したという事実も確認されていない内容だった。

クォン候補は「このようなことを問う趣旨が分からない」と答え、イ・ジェミョン候補は3秒ほど沈黙した後「時間を十分に与えて質問をしてほしい」と応答を留保した。

全国的な批判と謝罪

イ・ジュンソク候補のこの発言に対して、すぐさま全国的な批判が殺到した。特に子どもと一緒に討論会を視聴していた親たちからは強い反発が起きた。利用者350万人を擁するネットのママカフェでは「私と私の娘たちの耳を洗いたいほど恐ろしい」「高校生の娘と一緒に見て『はっ』と言った」などの書き込みが相次いだ。

他のオンラインコミュニティではイ・ジュンソク候補関連のスレッドが20件余り掲載され、合計45万回以上の閲覧数と5000件以上のコメントが書き込まれた。利用者たちは「本当の女性嫌悪」「全国民を対象にセクハラをした」などの批判を浴びせた。

法的対応も相次いだ。法務法人チャンジョンのイ・ジョンチョル弁護士は刑法上侮辱罪、虚偽事実摘示名誉毀損罪、公職選挙法上の候補者誹謗罪で告発したと明らかにした。市民団体「政治をする母親たち」も情報通信網法違反、児童福祉法上の情緒的虐待行為、公職選挙法違反疑惑で告発すると予告した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-トランプ政権、イラン停戦交渉を

ワールド

アングル:トランプ氏が「迫害」主張の南ア、暮らしや

ワールド

トランプ氏 、 ホルムズ海峡に多くの国が軍艦派遣と

ビジネス

最近の急速なウォン安・円安、深刻な懸念共有=日韓対
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革命をもたらす「新世代ドローン」とは?
  • 3
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈祷」を中国がミーム化...パロディ動画が拡散中
  • 4
    ファラオが眠る王家の谷に残されていた「インド系言…
  • 5
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 8
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 9
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 8
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中