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HIVが「事実上治癒」した常識破りの南アフリカ9歳児

2017年8月1日(火)16時41分
ニューズウィーク日本版編集部

もう1人は、フランスで1996年に生まれた女性。母親の胎内か出生時にHIVに感染し、6歳までARTを続けたが、その後は両親の希望で治療を停止した。2015年の国際エイズ学会では、この女性がその後12年にわたってHIV治療を受けずに寛解の状態が続いていることが発表されており、「最長記録」とされている。

研究者たちは過去2例を含め、今回の南アフリカの子供も非常にまれな事例であり、他の感染者に単純に当てはめることはできないと口をそろえるが、超早期の集中的なHIV治療の効果を示したことは確かだ。全世界3670万人のHIV感染者に希望を見せたことも。

【参考記事】ロシアでHIV感染拡大、原因はコンドーム

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