最新記事

スポーツカー

ランボルギーニ・アヴェンタドールが魅せた最新4WSの実力

2017年4月14日(金)15時20分
青木雄介  ※Pen Onlineより転載

Lamborghini_PhillipIsland_03.jpg

どしゃぶりの路面コンディションでも狙ったラインを乱すことはありません。

より実感できたのは同じく、水がまかれたどしゃぶりコンディションでのスラロームコースでした。パイロンで隘路の急カーブを演出してあるのですが、急発進と急減速を繰り返しながらステアリングを切っても、あら不思議。ホイールベースの長い巨体とは思えない俊敏な動きをします。感覚としては、はるかにサイズの小さいAWDスポーツを運転している感覚。けれども違和感をまったくといっていいほど感じないのは、この4輪操舵システムの熟成を物語っていました。

アヴェンタドールSには4つのドライブモードがあります。街乗りに最適な「ストラーダ」、スポーツカーらしい後輪駆動を意識した「スポルト」、そしてあらゆる路面コンディションに対応し、サーキット走行におけるAWDスポーツの限界性能を引き出す「コルサ」、さらにアヴェンタドールSで初導入された「エゴ」モードです。「エゴ」はドライバーの好みに応じてトラクション、ステアリング、サスペンションをカスタマイズすることが可能になりました。通常のスポーツカーであれば一般的なセルフカスタマイズもランボルギーニにとっては、フラッグシップであるアヴェンタドールSだけに許された特権だといえるかも知れません。

Lamborghini_PhillipIsland_04.jpg

スイッチカバーを押し上げてエンジンスタート。この儀式でめちゃくちゃあがります!

【参考記事】【グランドセイコー、未来へ紡ぐ10の物語】Vol.1 精度とデザイン、世界への挑戦はその追求から始まった。

時速100kmまでの加速は2.9秒。最高速度は時速350kmをたたきだすアヴェンタドールS。AWDスポーツのみならずスーパースポーツの世界においても、突出したドライビング性能を誇るアヴェンタドールSですが、「これはスーパーカーではない」とランボルギーニはその称号を拒否しています。そのランボルギーニとしかいいようのないエクステリア、最高峰のスポーツカーにふさわしい代名詞ともなっているV12エンジンの自然吸気によるAWD構造とともに、4輪操舵システムを手に入れて、いっそうの高みを突き抜けた感のあるランボルギーニの矜持を物語っていると言えるでしょう。

Lamborghini_PhillipIsland_05.jpg

革張りの内装をご覧あれ。クラシック、かつハイエンドな空間が待っています。


Lamborghini Aventador S Coupe / ランボルギーニ アヴェンタドールS クーペ

エンジン:6.5リッターV型12気筒自然吸気 
最高出力:740hp
最大トルク:690Nm
最高速度:350km/h
0-100km/h加速:2.9秒
重量:1575kg
価格:¥44,904,433

https://www.lamborghini.com/jp-en/
問い合わせ:ランボルギーニカスタマーセンター 
TEL:0120-988-889


※当記事は「Pen Online」からの転載記事です。

PenOnline





今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ロイターネクスト:為替介入はまれな状況でのみ容認=

ビジネス

ECB、適時かつ小幅な利下げ必要=イタリア中銀総裁

ビジネス

トヨタ、米インディアナ工場に14億ドル投資 EV生

ビジネス

米GDP、第1四半期は+1.6%に鈍化 2年ぶり低
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    自民が下野する政権交代は再現されるか

  • 10

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中