最新記事

オリンピック

ブラジル連邦裁、汚職疑惑でリオ五輪の会場建設資金を一部凍結

大統領を巻き込んだ汚職疑惑はついに五輪旗に影を落とし始めた

2016年3月30日(水)19時04分

3月29日、ブラジルの連邦裁判所は、リオデジャネイロで8月に開催されるオリンピックの会場建設用の資金の一部を、汚職の疑いで凍結した。写真は競技開催地の一つデオドスポーツ複合施設。昨年7月撮影(2016年 ロイター/Ricardo Morales)

 ブラジルの連邦裁判所は、リオデジャネイロで8月に開催されるオリンピックの会場建設用の資金の一部を、汚職の疑いで凍結した、と五輪準備関係者が29日明らかにした。

 政府系金融機関のブラジル連邦貯蓄銀行[CEF.UL] は、リオ五輪で7人制ラグビーや自転車競技「BMX」など11競技の試合会場となるデオドロ地区のスポーツ複合施設の建設資金の支払い停止を認めた。ただし、理由は明らかにできないと述べた。

 29日早くにニュースサイト「G1」が第一報を伝えた。それによると、凍結された資金は合計1億2850万レアル(3500万ドル)。リオ検察当局が同会場の土木工事で不正の証拠を見つけたとしている。

 別の関係筋がロイターに語ったところでは、デオドロ地区の会場建設を手がけるコンソーシアムは、建設会社のケイロス・ガルボンとOASが参加している。この2社はブラジル国営石油会社ペトロブラスをめぐる大規模な汚職事件への関与が疑われている。

 ケイロス・ガルボンは電子メールでコメントできる立場にないと述べ、OASはコメントを拒否した。

 リオ検察当局と連邦裁判所の担当者は資金凍結について確認を拒んだ。

 会計監査局は、デオドロ地区のプロジェクトの監査を実施し、検察当局と情報を共有していると電子メールで答えた。

 デオドロ地区では8億レアルの予算で9会場を建設中。リオ五輪の試合会場が集まる地区としては2番目の大きさ。7会場はすでに完成し、射撃と馬術の会場をまだ建設している。

 警察と検察当局は以前から、ペトロブラス汚職事件で嫌疑のかかる大手建設企業や技術企業が請け負っている五輪会場の建設プロジェクトについても、汚職の疑いがあるとの見方を示した。

 

[リオデジャネイロ 29日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トルコのイスラエル総領事館前で白昼の銃撃戦、犯人1

ワールド

再送-一部原油現物が最高値、150ドルに迫る 供給

ワールド

イラン、米との直接交渉遮断 トランプ氏「文明破壊」

ワールド

イラン、サウジ・ジュベイルの石化コンビナート攻撃 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 5
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 10
    スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のア…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中