最新記事

対テロ戦争

アノニマスがISISへの一斉攻撃を呼び掛け

他のハッカー集団やソーシャルメディア・ユーザーの参加も募り、12月11日に大規模攻撃を目指す

2015年12月10日(木)17時46分
ナタリー・イルスレー

宣戦布告 パリの同時多発テロを受けてISISに全面戦争を挑んだアノニマス Social Media Website via Reuters

 国際的なハッカー集団アノニマスが12月11日にテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)に全面攻撃を仕掛けると宣言、インターネット上で広く参加を呼び掛けている。

 アノニマスは130人以上の犠牲者を出した11月13日のパリ同時多発テロ事件の後、パリ作戦というハッシュタグで反ISISキャンペーンを開始しており、11日の一斉攻撃もその一環。

 やはりインターネット上で反ISIS活動を行っているハッカー集団、ゴースト・セキュリティーも11日の攻撃に参加する。メンバーの1人が、本誌に語った。複数のハッカー集団が連携して攻撃を行うのは異例。

「これまでは少人数のグループで活動していたが、今回は膨大な数の個人が参加する」と、ネット上でワウチュラゴーストと名乗るこのメンバーは話した。「このアイデアをもちかけられて、すぐ気に入った。今までとは次元が違う大規模攻撃になる。ISISをコケにした大量の画像をツイッターに投稿し、ISISのアカウントを乗っ取って、画像やメッセージを書き換える」

 今回の攻撃でISISの化けの皮も剥がせる、とワウチュラゴーストは言う。「奴らはソーシャルメディアを使って怒りと恐怖を拡散しているが、我々は恐れない。そして奴らの実態を白日の下に晒す」

 アノニマスが11月30日にツイッター上に投稿したメッセージには、攻撃参加者のための「ISIS攻撃案リスト」が含まれ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、YouTubeなどのソーシャルメディアサイトを主戦場に挙げている。

 攻撃の際にはダーイシュ(アラビア語でISISの意)とダーイシュバグズのハッシュタグを使う。インスタグラムのユーザーには写真を、フェイスブックのユーザーにはISIS関連のアカウントを見つけてアノニマスに知らせるよう求めている。

 ネット上だけでなく、アメリカとヨーロッパの都市で集会も開く。ISISを風刺した写真をプリントし、ポスターやステッカーを作成して持ち寄り、街中に貼るという。

 アノニマスはパリ同時多発テロの3日後の11月16日、YouTubeに2分の動画を投稿し、トレードマークの仮面をつけた人物がISISに全面戦争の宣戦布告をしている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ロ、軍高官対話4年ぶりに再開へ アブダビ三者協議

ワールド

中国が金など裏付けのデジタル資産を開発しても驚かな

ワールド

トランプ氏、薬品割引サイト「トランプRx」を5日発

ビジネス

英中銀総裁、3月利下げ確率予想「50対50は悪くな
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    「反トランプの顔ぶれ」にMAGAが怒り心頭...グリーン…
  • 8
    関税を振り回すトランプのオウンゴール...インドとEU…
  • 9
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 10
    習近平の軍幹部めった斬りがもたらすこと
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    日本はすでに世界有数の移民受け入れ国...実は開放的…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中