最新記事
大学

慶應生がSDGsに「一丸となって取り組む」和光紙器を訪問して「発見」したこと【学生部門賞受賞】

2025年11月13日(木)18時10分
慶應義塾大学 蟹江研究会 企業評価班
和光紙器株式会社を訪問した慶應義塾大学 蟹江研究会 企業評価班メンバー

写真提供:慶應義塾大学 蟹江研究会 企業評価班

<ニューズウィーク日本版のSDGsアワード2024「学生部門賞」企業を、学生たちが訪問した。実は昨年の審査時、「強要はしていないが、従業員が自主的にSDGsへの取り組みを行っている」姿勢に懐疑的なメンバーもいたというが...>

9月、ニューズウィーク日本版が「SDGsアワード」プロジェクトの一環として共同研究を行っている慶應義塾大学SFC研究所から、蟹江研究会の企業評価班メンバーと蟹江憲史教授らが和光紙器株式会社(本社・埼玉県)の鈴鹿事業所(三重県鈴鹿市)を訪問した。

和光紙器は2024年度の「SDGsアワード」で「学生部門賞」を受賞した企業だ。創業以来の段ボール加工技術を基盤に、環境に優しい包装資材を手がけている。

学生部門賞の審査においては、公平を期すため、対象企業にインタビューシートを送付し、二次審査でオンラインインタビューを実施する。学生たちは企業の取り組みの「現場」を見てはおらず、そのため同社代表取締役の本橋志郎さんからの申し出を機に、このたびの訪問が実現することとなった。

実は昨年度の審査において、企業評価班メンバーの中には「強要はしていないが、従業員が自主的にSDGsへの取り組みを行っている」という本橋さんのコメントに対し、懐疑的な声もあったという。

では、実際に訪問してみて、学生たちは何を知り、どう感じたのか。以下は、企業評価班による和光紙器訪問のレポートから一部を抜粋・改変したものである。

●学生部門賞について詳しくはこちら
●和光紙器の取り組みについて詳しくはこちら

慶應義塾大学のメンバーを出迎えてくれた和光紙器の従業員たち(写真提供:慶應義塾大学 蟹江研究会 企業評価班)

慶應義塾大学のメンバーを出迎えてくれた和光紙器の従業員たち(写真提供:慶應義塾大学 蟹江研究会 企業評価班)

◇ ◇ ◇

ニューズウィーク日本版「SDGsアワード」学生部門賞とは

慶應義塾大学SFC研究所及び同大学大学院・蟹江憲史教授の研究室とニューズウィーク日本版編集部が共同で実施している企画で、ニューズウィーク日本版「SDGsアワード」プロジェクトの一環として2024年に共同研究を行なった成果です。

「中小企業と大企業が同じ条件下で評価・判断を下すことができる」新たな評価指標を作ることを目的として実施しています。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアの石油輸出収入、10月も減少=IEA

ビジネス

アングル:AI相場で広がる物色、日本勢に追い風 日

ワールド

中国外務省、高市首相に「悪質な」発言の撤回要求

ビジネス

訂正-三越伊勢丹HD、通期純利益予想を上方修正 過
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中