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「お茶5杯と赤ワイン1杯」で脳を守る? 認知症予防に注目の栄養素

Food for Thought

2025年11月10日(月)10時00分
ハティ・ウィルモス
おいしく食べて脳を若く保つ...最新研究が示すフラボノイドの力 Kelsey Knight-Unsplash

おいしく食べて脳を若く保つ...最新研究が示すフラボノイドの力 Kelsey Knight-Unsplash

<フラボノイドを豊富に含む食品が、炎症を抑えリスクを下げるという新研究>


▼目次
リスクを最も下げた食習慣は?

お茶やベリー類、赤ワイン、ダークチョコレートなどを多く口にする人は認知症のリスクが低い傾向にあることを、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストの研究チームが明らかにした。

これらの食品には、フラボノイドが豊富に含まれている。抗酸化作用や抗炎症作用、癌予防効果との関連で知られる植物由来の化合物だ。

「世界で認知症患者が増えている今、生活習慣などの要因を見直すことで認知症リスクを下げたり、予防につなげる方法を探ることが重要だ」と、論文の筆頭執筆者であるクイーンズ大学のエイミー・ジェニングス上級研究員は言う。「フラボノイドは、お茶やベリー類、オレンジ、リンゴ、赤ワイン、ダークチョコレートなど、さまざまな食品に含まれている。今回の研究は、これらの食品を1日当たり追加で6食分摂取すると認知症リスクが低下することを示した」

研究チームは、2006~10年にUKバイオバンクに登録され、平均で9年間にわたり追跡された40~69歳の食生活データを分析。約12万人を対象として食事に含まれるフラボノイドの量をスコア化し、そのスコア、認知症の発症率、そして遺伝や抑鬱症状などのリスク要因という3項目の関係を調べた。するとフラボノイドを多く含む食品を1日当たり追加で6食分摂取した人は、認知症リスクが全体で28%低かった。特に遺伝的要因などで認知症にかかりやすい人に、その傾向が強く表れた。

リスクを最も下げた食習慣は?

最もリスクが低下したのは、次のうち2点以上を1日に摂取していた人だった。

Reference
Jennings, A., Thompson, A. S., Tresserra-Rimbau, A., O’Neill, J. K., Hill, C. Bondonno, N. P., Kühn, T., & Cassidy, A. (2024) Flavonoid-Rich Foods, Dementia Risk, and Interactions With Genetic Risk, Hypertension, and Depression. JAMA Network Open, 7(9). DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2024.34136

◇ ◇ ◇

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【note限定公開記事】チョコとワインで脳を守る? 毎日の食習慣でできる認知症予防


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