最新記事
健康

クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...「ウロリチンA」とは何か?【最新研究】

Scientists Reveal Snack That May Slash Colon Cancer Risk

2025年4月29日(火)11時35分
アリス・ギブス
くるみ

maxmann-pixabay

<なぜ大腸がんのリスクを低減することができるのか。コネチカット大学の最新研究より>

日常的に簡単に取り入れられるおつまみが、大腸がんのリスク低減に重要な役割を果たす可能性があることがコネチカット大学医学部の最新研究で示された。

ヒトを対象とした初の臨床試験として、クルミの摂取と大腸内の抗炎症・抗がん効果を結びつけた本研究は、医学誌『Cancer Prevention Research(がん予防研究)』に掲載された。


 

なぜ、クルミが大腸がんのリスクを低減することができるのか。その秘密は、クルミに含まれる天然の植物性化合物「エラジタンニン(ellagitannins)」にある。

クルミに含まれる天然成分は腸内細菌によって「ウロリチン(urolithins)」と呼ばれる強力な抗炎症性分子へと変換されるが、特に「ウロリチンA(urolithin A)」が重要な役割を担うと、本研究を率いたコネチカット大学の環境薬理学者であるダニエル・ローゼンバーグ教授が述べる。

「クルミのエラジタンニンは、我々の臨床試験で確認されてたように、抗炎症作用と抗がん作用をかなり発揮しています」

本研究の臨床試験には、大腸がんのリスクが高いと判定された40〜65歳の39人が参加した。被験者はまず、エラジタンニンを多く含む食品を食事から除外し、その後3週間にわたってクルミを毎日摂取した。

血液、尿、便の炎症マーカーの測定や、高精度の大腸内視鏡検査によってポリープの観察が行われた。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求

ワールド

米ミネアポリスで数万人デモ、移民当局職員による女性

ワールド

米、来週にもベネズエラ制裁さらに解除=ベセント氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中