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投資「初心者」の最初の1歩...投資信託を選ぶときの「3つのポイント」と、投資金額の決め方

2025年3月25日(火)18時37分
澤上 龍(さわかみ投信株式会社代表取締役社長)

■理念や運用戦略に共感できるか

ホームページ等でそのファンドの運⽤への想いや方針を⾒て、それに共感できるかどうかは⼤事なことです。例えば投資先⼀つとっても、⽇本企業であったり、海外企業であったり、あるいは新規性のあるベンチャー企業であったりと、ファンドによってその特⾊は異なります。末永く⾃分のお⾦を預ける先なので、経済や大きな株価変動があっても安心して投資を続けたい...そのためには理念や戦略に共感できないといけません。

また、これらのポイントを押さえた上で1本のファンドに絞れなければ、気になるファンドを少額で数本買って、様⼦を⾒るのも⼿です。悩むよりも行動、例えば1万円でも投資をしてみれば、そのファンドの特徴や自分自身との相性が分かるものです。数本のうち、自分に合った1~2本が見つかればいいですね。

最初はいくらから始める? ⾃分に⾒合った投資⾦額とは?

多くの⽅はお⾦が貯まったら投資を始めようと考えますが、結局⽣活に追われてなかなか始められません。そこで⼤事なのは「収入の5%は投資に回す」と定めてしまい、スマホ代や家賃のように投資を生活に組み込んでしまうことです。例えば⽉収20万円の⽅なら1万円。その1万円をなかったものとして投資に回せれば、驚くほどの節約を可能とし、またいつの日か大きな資産に育っていることと思います。

なお、投資金額を収入に比例させるのは、老後に必要な資金を考えるのにも適しています。高額所得者が慣れ親しんだ裕福な暮らしを、老後に収入がなくなったからといってやめられないでしょう。したがって、収入=生活水準=投資の必要金額=老後の必要資産額と連動するのです。

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