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本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこない」重要な存在

Less Disturbing Squid Game

2025年1月18日(土)12時15分
スコット・ノバー(ジャーナリスト)

「私たち」の象徴として

『イカゲーム』の展開は、はっきり言ってばかげている。それでもドラマで繰り広げられるゲームは今の時代、非常に身近なあるものの力学を反映している。そう、リアリティー番組だ。

この現実世界のゲームでも、参加者は賞金を勝ち取るために、あるいはインフルエンサーとしてのキャリアなどに役立つ注目を手にするために競い合う。ときには「タレント」として提供したサービスの見返りに報酬を受け取り、番組内で豪華な結婚式を挙げたりすることもある。


引き換えに、リアリティー番組の出演者は極端な状況に追い込まれる。命の危険はなくても、心理的に苛酷になりかねない状況だ。

複数の出演者が独身男性のハートを射止めようと争う米恋愛リアリティー番組『バチェラー』のシーズン23で、意中の女性が番組を去った後、主役の独身男性が門を飛び越えて脱走しようとしたのは有名なエピソードだ(実際の場面はこちら)

アメリカのリッチな主婦たちが登場する『リアル・ハウスワイフ』シリーズの1つでは、出演者が友人である共演者を「ニューヨークの半分と寝ている」と攻撃する悪口がマイクに拾われた。

米登山コンテスト番組『サミット』では、ある参加者がロープでできた橋を、別の参加者が渡っている最中に切断するよう強いられる。橋を渡っていた男性は墜落制止用器具を装着していたとはいえ、ショックを隠せない表情で落下し、視聴者はその様子をスローモーションでたっぷりと見せられる(実際の場面はこちら)

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