Picture Power

【写真特集】暗黒郷アマゾンはどこまで続く

AMAZONIAN DYSTOPIA

Photographs by LALO DE ALMEIDA

2022年03月05日(土)16時00分

ppama06.jpg

<暴力の増加>
家財道具やペットを積んだトラックに乗る少年(2014年12月)。アマゾン川支流のシングー川に建設中のベロモンテダムの影響を受け、一家でパラ州アルタミラから都市部への立ち退きを余儀なくされた。彼らのような人は少なくとも3万人いるとみられる。こうした移住は、都市部のギャング支配地域での縄張り争いや暴力の増加につながっている


ppama07.jpg

<治安悪化>
アルタミラの農村部で男性の遺体を撮影する警察官(2018年8月)。遺体に置かれた紙幣は、男性が強盗殺人に遭ったのではなく、処刑されたことを意味している。ブラジルの応用経済研究所が発表している「暴力地図」2019年度版によると、アルタミラは国内の都市で2番目に殺人発生率が高い。17年の殺人率は人口10万人当たり133.7人だった


ppama08.jpg

<違法金鉱>
イタイトバ国有林内のタパジョス川支流に1950年代からある違法金鉱(2018年8月)。違法採掘は違法伐採に次ぐ森林破壊の要因だが、ブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)の調べでは14年以降、タパジョス地域に3717カ所の採掘地ができた。そのうち805カ所(21.6%)は金の採掘が禁じられている連邦保護区の中にある

Photographs by Lalo de Almeida-Folhapress-Panos

撮影:ラロ・デ・アルメイダ
ブラジル人ドキュメンタリー写真家。イタリア・ミラノで写真を学び、バルカン半島情勢などを取材した後、ブラジルの日刊紙フォーリャ・デ・サンパウロに23年間勤めた。現在も日刊紙の取材を行いつつ、社会問題をテーマとした作品を国内外のメディアで発表している

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾国民党、新主席に鄭麗文氏 防衛費増額に反対

ビジネス

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ

ワールド

全米で反トランプ氏デモ、「王はいらない」 数百万人
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心呼ばない訳
  • 4
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story