エア・カナダCEO退任へ、死亡事故の弔意で仏語不使用が波紋
米ニューヨークのラガーディア空港で消防車両と衝突したエア・カナダ・エクスプレス機の残骸。3月23日撮影(2026年 ロイター/Eduardo Munoz)
[モントリオール/オタワ 30日 ロイター] - カナダ航空最大手エア・カナダ は30日、マイケル・ルソー最高経営責任者(CEO)が10月までに退任すると発表した。
ルソー氏を巡っては、同社のパイロット2人が死亡した米ニューヨークの空港での事故に関し、英語のみで哀悼の意を表し、カナダの公用語の1つであるフランス語を使わなかったとして批判を浴びていた。
カナダのカーニー首相は記者団に対し、ルソー氏のCEOとしての舵取りを評価しつつも、「組織のリーダーとしてはより幅広い責任が伴う」とし、「後任が完全なバイリンガルであることは絶対に不可欠だ」と語った。
22日にラガーディア空港で起きた事故では、着陸したエア・カナダ・エクスプレス機が消防車両と衝突し、機長と副操縦士が死亡。ルソー氏は哀悼の意を表した4分間の動画で英語を話し、フランス語は2単語しか使わなかった。
カナダは2言語国家で、死亡したパイロットの1人がフランス語圏のケベック州出身だったこともあり、カーニー首相は「思慮と思いやりに欠ける」と非難。ケベック州議会は先週、ルソー氏のフランス語に対する敬意の欠如を理由に辞任を求める拘束力のない動議を可決した。ルソー氏はその後、自身のフランス語能力の欠如について謝罪していた。
エア・カナダは、ルソー氏の後任探しを加速させると発表。フランス語能力が後任候補の選考基準の一つとなるという。





