ニュース速報
ワールド

IMF、ベネズエラの状況「極めて脆弱」 協議途絶えSDR凍結

2026年02月20日(金)09時36分

国際通貨基金(IMF)のロゴ。2024年11月、ワシントンで撮影。REUTERS/Benoit Tessier

Andrea ‌Shalal

[ワシントン 19日 ロイター‌] - 国際通貨基金(IMF)のコザック報道​官は19日、南米ベネズエラの経済・人道上の状況は「極めて脆弱⁠」だと指摘した。そ​の上で、3桁に達したと推定されるハイパーインフレと通貨ボリバルの急落について注視していると説明した。

トランプ米大統領によって拘束されたベネズエラのマドゥロ前大⁠統領は国際的に幅広い承認を得ていなかったため、IMFは2019年以降にベネズエラの特別引き出⁠し権(​SDR)を凍結してきた。IMFとベネズエラの関係が今後修復されれば、同国は約49億ドル相当のSDRへのアクセスが可能になる。

コザック氏は、ベネズエラについて「社会経済状況は依然として極めて厳しく、貧困率と不平等性が高く、基本サービス⁠の不足が広範に及んでいる。全体の状況‌は極めて脆弱だ」と評した。その上で、同国との関係を⁠再開⁠するかどうかは加盟国と国際社会の意向を尊重すると表明した。

IMFは過去のデフォルト(債務不履行)の影響を考慮に入れない場合、ベネズエラの公的債務が国内総生産(GDP)の180%に達すると‌試算している。

コザック氏によると、IMFのゲオ​ルギエ‌ワ専務理事は、政⁠策や各国情勢に関する​定期的な協議の一環としてベセント米財務長官とベネズエラについて協議した。

IMFがベネズエラ経済についての正式な評価を出したのは04年が最後だった。ベネズエラが世界銀行からの融資を完済したの‌は07年で、当時大統領だったチャベス氏(故人)が資金調達のために「もはやワシントンに行く​必要はなくなった」と宣言し⁠た。

ゲオルギエワ氏は1月のロイターのインタビューで、ベネズエラを支援する用意があるとしつつ、IMFの主要出資国​が承認したベネズエラ指導部から支援要請を受けることなどが必要との認識を示した。

ベネズエラからは14年以降、人口の約4分の1に当たる約800万人が国外に流出している。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

全国コアCPI、1月は+2.0%に鈍化 2月に2%

ワールド

クレカ金利上限案、航空業界に「多大な影響」 ロビー

ワールド

米・パキスタン、NYのルーズベルトホテル共同再開発

ワールド

製造業PMI2月は52.8に上昇、サービス業も前月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    中道「大敗北」、最大の原因は「高市ブーム」ではなかった...繰り返される、米民主党と同じ過ち
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 5
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 6
    ウクライナ戦争が180度変えた「軍事戦略」の在り方..…
  • 7
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 8
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 9
    カンボジア詐欺工場に「人身売買」されたアフリカ人…
  • 10
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 8
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中