欧州評議会、元事務局長の免責特権剥奪 米富豪関連捜査可能に
人権や法の支配などを扱う汎欧州の機関、欧州評議会は11日、トルビョルン・ヤーグラン元事務総長の外交特権を剥奪することで合意したと発表した。2025年12月撮影(2026年 ロイター/Jonathan Ernst)
[コペンハーゲン 11日 ロイター] - 人権や法の支配などを扱う汎欧州の機関、欧州評議会は11日、トルビョルン・ヤーグラン元事務総長の外交特権を剥奪することで合意したと発表した。これにより、警察は、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏との関係などについて捜査することができるようになる。
ヤーグラン氏は2009年から19年まで欧州評議会の事務局長を務めた。ノルウェーの首相や外相、ノーベル平和賞委員会の委員長も歴任した。
同氏の弁護士は、免責特権の剥奪は予想していたとした上で、同氏は捜査に協力すると述べた。「ヤーグラン氏は本件を非常に深刻に受け止めているが、刑事責任を問われるようなことはないと確信していると強調したい」と述べた。
警察が捜査を実施するにはヤーグラン氏の免責特権を解除する必要がある。ノルウェー外務省は欧州評議会閣僚委員会の加盟国に解除を要請したとしている。
捜査では同氏が職務に関連して贈答品・旅行・融資などの便宜を受けたかが焦点になる。関連文書によると、同氏は欧州評議会事務局長だった14年、家族らでエプスタイン氏が所有するカリブ海の島などを訪れる計画をエプスタイン氏の側近らと立てていたとされる。同氏はエプスタインの私有島を訪れたことはないと否定している。





