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英首相、前駐米大使を激しく非難 米富豪事件で被害者には謝罪

2026年02月06日(金)09時04分

2月5日、英セントレオナーズでスピーチするスターマー英首相。代表撮影。REUTERS

William ‍James Michael Holden

[ロンドン 5日 ロイタ‌ー] - スターマー英首相は5日、少女らの性的人身売買で起訴された後に自殺した米富豪エプスタイン氏‌と親密な関係があっ​たとされる前駐米大使のピーター・マンデルソン氏を改めて激しく非難するとともに、大使起用前にマンデルソン氏の「嘘」を信じてしまったことを後悔していると述べた。

エプ‌スタイン氏との関係が既に知られていたマンデルソン氏を、2024年12月に駐米大使にすると決定したスターマー氏には、与党労働党の議員を含め政界全体から任命責任を追及する声が上がっている。

各種世論調査では、スターマー氏が既に国民から非常に不人気であることが示唆されており、与党内でも同氏の立場は危機に瀕しているとの見方がある​。

米司法省が先週公表した文書には、その⁠関係がいかに親密であったかを強調する電子メールが含‍まれ、マンデルソン氏が英政府文書をエプスタイン氏に漏らしたことや、エプスタイン氏がマンデルソン氏らへの支払いを記録していたことも示唆されていた。

こうした中でスターマー氏はイングラ‍ンド南部で行った演説の冒頭で「マンデルソン‍がエプ‌スタインを知っていたことは以前から分か‍っていたが、その関係の深さと闇については誰も知らなかった」と弁明した。

その上で「私は騙された。労働党議員の怒りと失望を私も共有している」と強調した。

またエプスタイン氏の事件の被害者に向⁠けて「申し訳なかった。権力を持つ多くの人々があなた方を失望させてしまったことをお詫びす⁠る。マンデルソン氏の嘘を信じ‍て彼を任命したことをお詫びする」と謝罪した。

スターマー氏は、マンデルソン氏を駐米大使に選任した際に受けたセキ​ュリティー審査に関する助言を公開したいとの意向を示したが、捜査に支障を来す可能性のある行為は控えるよう警察から要請されているため、これに従う必要もあると説明した。

ロイター
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