アラムコのＶＣ、パリに拠点開設へ 欧州のＡＩ投資統括

［パリ　２５日　ロイター］ - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのベンチャーキャピタル（ＶＣ）、アラムコベンチャーズのアラデル最高経営責任者（ＣＥＯ）は２５日、ロイター通信に対し、パリに新オフィスを開設すると明らかにした。欧州で数億ユーロ規模への拡大が見込まれる人工知能（ＡＩ）への投資を統括する。

ＡＩ開発に使われるデータセンターの急増に伴い、多くの企業が資本とインフラの獲得を競っている。欧州はこれまで、承認の遅さと規制により米国や中国に後れを取っていた。

アラデル氏は、米半導体大手エヌビディアからの出資を勝ち取ったＡＩ新興ミストラルの存在や政府によるＡＩ投資、良好なＡＩのエコシステムを考慮し、フランスへの進出を決めたと語った。 同氏によると、パリのオフィスではフランスのスタートアップ企業をはじめ、ＡＩやサイバーセキュリティー、量子コンピューター開発への投資に集中するが、一番の目的は欧州全体のカバーだという。