OPECプラス30日会合で生産方針維持か、重点は各国生産能力に=関係者
オーストリア・ウィーンのOPEC本部で2018年12月7日撮影。REUTERS/Leonhard Foeger
Ahmad Ghaddar Alex Lawler
[ロンドン 25日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」は30日に開く閣僚級会合で、現行の生産水準維持に合意する公算が大きい。また今回の会合は、2027年の生産ベースライン(加盟各国に割り当てられる生産量の基準値)の参照用として、各国の最大生産能力を判断するメカニズムの協議に重点が置かれる。3人の関係者が明らかにした。
これらの関係者によると、30日の会合で来年第1・四半期の生産方針が変更されたり、5月の前回会合で決まった来年のOPECプラス全体の生産量の修正が検討されたりする可能性は乏しい。
一方各国の最大生産能力を判断するメカニズムについては9月に専門的なレベルで議論が行われていた。
OPECプラスはこれまで各国の生産量に関する要求を調整して妥協点を見つけ出すことに苦労してきた。例えばナイジェリアは生産余力が限られているにもかかわらず、生産枠の拡大を望んでいる半面、アラブ首長国連邦(UAE)は今年のOPECプラス生産量に占める比率を高めてもなお、大幅な生産余力を保持している。





