ニュース速報
ワールド

中東情勢悪化を警告、ヒズボラ通信機器爆発で 米国務長官がエジプト訪問

2024年09月19日(木)00時25分

ブリンケン米国務長官(左)は18日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが利用していた数千台のポケットベル爆発を受け、中東情勢が悪化するリスクがあると警告した。エジプト・カイロで同日撮影(2024年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[カイロ 18日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は18日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが利用していた数千台のポケットベル爆発を受け、中東情勢が悪化するリスクがあると警告した。

レバノン当局によると、17日に起きた爆発に伴い子ども2人を含む12人が死亡、3000人近くが負傷した。

パレスチナ自治区ガザ停戦と人質解放での合意を目指しエジプト訪問中のブリンケン長官は、アブデルアティ外相との会談後に開いた共同記者会見で爆発に関する質問に対し、米国は情報を収集中としつつも、紛争の拡大は誰の利益にもならないと強調。「全ての当事者が紛争を激化させる可能性のあるいかなる行動も控えることが不可欠」と述べた。

米国が、爆発事件の背後に誰がいると考えているかについては言及しなかった。

さらに、イスラエルとレバノンの国境を含む地域に平穏をもたらす停戦合意の確保に注力しており、合意に向けた全18条項中、15条項については全当事者間で合意されていると述べた。

エジプト大統領府の声明によると、シシ大統領も18日にブリンケン長官と会談し、エジプトが「紛争を激化させ、地域的に拡大させる」試みに反対し、全ての当事者に責任ある行動をとるよう求める考えを表明した。

米国務省の当局者によると、ブリンケン長官は19日にカイロからフランスのパリに向かい、仏・伊・英の外相らと会談し、中東やウクライナ情勢などを巡り協議する。マクロン仏大統領とも会談する予定という。

今回の中東訪問で、ブリンケン長官はイスラエルを訪れない。イスラエル軍とハマスの戦闘が始まってからブリンケン長官は頻繁に中東に足を運んでいるものの、イスラエルを訪問しないのは今回が初めて。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン、サウジ・ジュベイルの石化コンビナート攻撃 

ビジネス

中東戦争がインフレ押し上げ、年内約2.75%に上昇

ワールド

イラン高官「圧力下の降伏拒否」、バベルマンデブ海峡

ワールド

米イラン協議、パキスタンの仲介正念場に サウジへの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 5
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 10
    スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のア…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中