ニュース速報
ワールド

ガザで国連車列一時足止め、イスラエル「パレスチナ人容疑者」の疑い

2024年09月10日(火)11時24分

イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザ北部で国連の車列を足止めしたと発表した。写真はガザ北部ジャバリアにある国連の支援物資配給センター外で8月撮影(2024年 ロイター/Mahmoud Issa)

[国連/エルサレム 9日 ロイター] - 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は、パレスチナ自治区ガザ北部で9日にイスラエル軍によって8時間以上足止めされていた国連の車列が解放されたと明らかにした。

イスラエル軍は数人の「パレスチナ人の容疑者」がまぎれているとの情報を受け尋問のため、車列を足止めしたと発表していた。

ラザリーニ氏はXへの投稿で「車列はワディ・ガザの検問所を通過した直後に銃を突きつけられて停止させられ、国連職員を拘束すると脅された。国連の装甲車両はブルドーザーで大きな損傷を受けた」と説明。

「職員と車列は全て解放され、国連の拠点に無事に戻った」と語った。

ガザ地区では、ポリオ(小児まひ)予防接種のためイスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘休止で合意。イスラエル軍報道官は、足止めした国連の車列はポリオワクチンの運搬が目的ではなく、国連職員の入れ替えに使われたとしていた。

ラザリーニ氏はイスラエルの説明に異議を唱え、車列はガザ市とガザ北部でワクチン接種を実施するため目的地に向かっていたと述べた。また、10日にガザ北部で接種が再開されるかどうかは不明だとした。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

賃上げ「継続必要」の認識広がる、消費も下支え=日銀

ワールド

ノーベル生理学・医学賞、マイクロRNA発見のアンブ

ビジネス

ゴールドマン、S&P500種株価指数の年末・12カ

ビジネス

ユーロ圏投資家センチメント、10月は-13.8 4
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大谷の偉業
特集:大谷の偉業
2024年10月 8日号(10/ 1発売)

ドジャース地区優勝と初の「50-50」を達成した大谷翔平をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティアラが織りなす「感傷的な物語」
  • 2
    借金と少子高齢化と買い控え......「デフレ三重苦」の中国が世界から見捨てられる
  • 3
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決闘」方法に「現実はこう」「想像と違う」の声
  • 4
    新NISAで人気「オルカン」の、実は高いリスク。投資…
  • 5
    キャサリン妃も着用したティアラをソフィー妃も...「…
  • 6
    「核兵器を除く世界最強の爆弾」 ハルキウ州での「巨…
  • 7
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 8
    常勝軍団の家族秘話...大谷翔平のチームメイトたちが…
  • 9
    羽生結弦がいま「能登に伝えたい」思い...被災地支援…
  • 10
    もう「あの頃」に戻れない? 英ウィリアム皇太子とヘ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 3
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティアラが織りなす「感傷的な物語」
  • 4
    借金と少子高齢化と買い控え......「デフレ三重苦」…
  • 5
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平…
  • 8
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 9
    NewJeansミンジが涙目 夢をかなえた彼女を待ってい…
  • 10
    羽生結弦がいま「能登に伝えたい」思い...被災地支援…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 5
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 8
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 9
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 10
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中