ニュース速報

ワールド

米民主党、予備選の順番変更協議 皮切り巡りミシガンが猛アピール

2022年12月02日(金)14時42分

 12月1日、米民主党全国委員会(DNC)は2─3日に首都ワシントンでの会合で、大統領選候補者指名のための4年ごとの予備選・党員集会の開催地順番変更を協議する見通しだ。写真はバイデン米大統領。ミシガン州 で11月撮影(2022年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米民主党全国委員会(DNC)は2─3日に首都ワシントンでの会合で、大統領選候補者指名のための4年ごとの予備選・党員集会の開催地順番変更を協議する見通しだ。皮切りの開催は伝統的にアイオワ州の党員集会だったが、民主党幹部8人の話では、党にはもっと人種構成が多様な州に設定したい意向があるという。

幹部の1人は、具体的な開催地の順番はまだ決まっていないものの、党として1番目をアイオワ州からミシガン州に差し替える方向にあると明かした。

全国委員会のある幹部は「私がはっきり承知しているのは、今後は決してアイオワが候補指名争いの最初の場所にならないだろうということだ。他の全ての状況は未定で、会合で激しい議論が交わされるのは間違いない」と述べた。

アイオワ州は人口数と州内総生産の双方で全米31位の規模にとどまる。しかしこれまで50年近く、民主、共和両党とも大統領選の候補者選びを開始する党員集会の開催地として常に特別な注目を集めてきた。

これに対し民主党内では、アイオワ州では白人の人口が今なお全体の約9割を占めており、もはや本選で優位に立てると見込まれる候補を真っ先に予想する上で適切ではなくなっているとの声が上がっている。米国の人口動態は変化しており、ピュー・リサーチによると、1996年時点で約85%だった全米有権者の白人比率は2020年に69%まで低下した。有権者で最も若い「Z世代」では白人比率は55%に過ぎない。

民主党組織内ではそれぞれ自分の地元に予備選・党員集会の天王山「スーパーチューズデー」前の序盤戦を「誘致」したいとの思惑が交錯。これまでこの序盤戦グループに属してきたのはアイオワ州のほかニューハンプシャー州、ネバダ州、サウスカロライナ州だった。

現状で党全国委員会には20の州・地域が24年の大統領選予備選・党員集会の序盤の開催地になりたいと申請。今年の夏場にかけて17カ所の代表が全国委員会に招かれ、誘致のアピールを演じた。

特にアイオワに代わる1番目の座を巡っては、いずれも予備選方式のミシガン州とミネソタ州による競争が熾烈だ。両州とも11月の中間選挙で知事職も州議会も民主党が押さえ、現況では民主党有力州。党内からはミシガンで早い時期に予備選を開催するには州の規模が大き過ぎて、候補者の資金面の負担が重くなるとの異論も出ている。それでもミシガン州支持派は、毎回の大統領選で与野党が接戦となる同州でこそ候補者の実力が試されると主張している。

*カテゴリーを追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミネソタ州に兵士1500人派遣も、国防総省が準備命

ワールド

EUとメルコスルがFTAに署名、25年間にわたる交

ワールド

トランプ氏、各国に10億ドル拠出要求 新国際機関構

ワールド

米政権、ベネズエラ内相と接触 マドゥロ氏拘束前から
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 5
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 6
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」…
  • 7
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 10
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中