ニュース速報

ワールド

中ロ首脳、11月のG20会議出席へ=インドネシア大統領顧問

2022年08月20日(土)04時38分

 中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領(写真)は、バリで今年開催されるG20首脳会議への出席を予定している。インドネシアのジョコ大統領がブルームバーグとのインタビューで述べた。写真はモスクワで9日撮影。提供写真(2022年 ロイター/Sputnik/Mikhail Klimentyev/Kremlin)

[19日 ロイター] - 中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は、インドネシアのバリ島で11月に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議への出席を予定している。

インドネシアの元内閣官房長官で、ジョコ大統領の私設顧問を務めるアンディ・ウィジャジャント氏が19日、同大統領から直接伝えられた話としてロイターに明らかにした。

これに先立ち、ブルームバーグ・ニュースがジョコ大統領とのインタビュー記事を配信し、同様の内容を報じていた。

中国外務省は報道についてコメントの求めに応じていない。インドネシア大統領府からもコメントは得られていない。

ブルームバーグによると、ロシア大統領府報道官はコメントを避けたが、事情に詳しい別の関係筋はプーチン氏が会議に直接出席する予定だと語った。

議長国インドネシアに対しては、ウクライナ侵攻を理由にプーチン大統領への招待を撤回するよう西側諸国から圧力がかかっていた。

ジョコ大統領は6月にウクライナ、ロシア両国を訪問してそれぞれの大統領と会談するなど、仲介役を担う構えを見せてきた。今週も、両国がインドネシアを「平和の橋」として受け入れたと発言している。

バイデン米大統領はG20首脳会議に出席する見通しだが、習氏との会談が行われるかについては発表されていない。

また、米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、プーチン大統領がG20首脳会議に出席すべきでないというバイデン大統領の考えを改めて表明した。同時に、プーチン氏が出席するのであれば、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席すべきとした。

英外務省報道官は、ウクライナへの侵略を続けるロシアには、G20首脳会議に参加する道徳的は権利はないと指摘。「ロシアによる侵攻の影響がG20会議で考慮されるようにするためのインドネシアの配慮、およびゼレンスキー大統領がG20首脳会議に出席する可能性が示唆されていることを歓迎する」とした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米GDP、1─3月期は予想下回る1.6%増 約2年

ワールド

米英欧など18カ国、ハマスに人質解放要求

ビジネス

米新規失業保険申請5000件減の20.7万件 予想

ビジネス

ECB、インフレ抑制以外の目標設定を 仏大統領 責
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    自民が下野する政権交代は再現されるか

  • 10

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中