ウーバーに米陪審が850万ドル支払い命令、運転手による性的暴行被害者に
ウーバーのロゴ。2025年8月撮影のイメージ写真。REUTERS/Dado Ruvic/Illustration
Diana Novak Jones Abhirup Roy
[5日 ロイター] - 米西部アリゾナ州フェニックスの連邦陪審は5日、配車・宅配サービス大手ウーバーの運転手による性的暴行被害を受けたとする女性が起こした訴訟で、同社の責任を認めて850万ドルの支払いを命じた。この評決はウーバーに対する多数の類似訴訟に影響を与える可能性がある。
ウーバーはこうした問題で3000件余りの訴訟に直面している。今回の案件が最初の裁判で、今後の訴訟審理に向けて法的論理の検証や、和解の可能性を見極めるための請求額の評価において基準となる。
陪審は運転手をウーバーの代理人と認定し、同社がその行為に責任を負うと判断。原告に850万ドルの補償を認めたが、懲罰的損害賠償の請求は退けた。原告側の弁護団は1億4000万ドルを超える賠償を求めていた。
ウーバーの広報担当者は声明で、陪審員が原告の他の主張、つまり同社の過失や安全システムの欠陥を退けたことを指摘。「この評決はウーバーが責任ある行動を取り、乗客の安全に有意義な投資を行ってきたことを裏付けるものだ」と述べたが、控訴する方針も示した。
原告代理人弁護士サラ・ロンドン氏は、この評決について「乗客の安全よりも利益を優先したウーバーの責任を追及するため、多大な個人的リスクを冒して声を上げた数千人の生存者たちの主張を裏付けるものだ」と語った。
西部オクラホマ州在住の原告は、アリゾナ州で暴行被害に遭ったとされる1カ月後の2023年にウーバーを提訴。ウーバーが自社ドライバーによる性的暴行の多発を認識しながら、乗客の安全向上に向けた基本的な対策を講じなかったと主張していた。
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