26年半ばの金目標価格4500ドル、300ドル引き上げ=UBS
写真はUBSビルのロゴ。2023年3月、スイスのチューリヒで撮影。REUTERS/Denis Balibouse
[20日 ロイター] - スイス金融大手UBSは20日、2026年半ばの金の目標価格を1オンス=4500ドルとし、従来予想から300ドル引き上げた。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測や地政学的リスク、財政に対する懸念、中央銀行および上場投資信託(ETF)からの強い需要を理由に挙げた。
UBSはリポートで「FRBによる利下げ、実質利回りの低下、地政学的な不確実性の継続、米国内の政策環境の変化を背景に、2026年には金需要がさらに増加すると予想している」と述べた。
また、政治・金融リスクが高まった場合の金価格の上振れシナリオについての見通しを1オンス=4900ドルとし、従来予想から200ドル引き上げた。下振れシナリオについての見通しは3700ドルで据え置いた。
金にはカウンターパーティーリスクがないため、米国の財政見通しが悪化しても、中銀と投資家による金の購入は継続する可能性が高いとの見方を示した。ETFからの需要も2026年にかけて堅調に推移すると予想した。
一方、FRBが再び金融引き締めに転じることや、中銀が金を売却することがが下振れリスクになると指摘した。





