ＥＣＢの金利水準に満足、インフレ目標下回っても一時的＝デギンドス副総裁

キプロスのニコシアで大統領官邸に到着したデギンドス副総裁（2023年10月4日撮影）。REUTERS/Yiannis Kourtoglou

[フランクフルト ６日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のデギンドス副総裁は６日、現在の金利水準に満足しており、インフレ率が目標の２％を下回っても、一時的だと考えられるとの見解を示した。

ユーロ圏のインフレ率は来年、目標の２％を下回ると予想されており、一部の政策当局者はインフレ期待が超低水準で定着する恐れがあると懸念している。

デギンドス氏は、ナティクシスＣＩＢのウェビナーで「（インフレ率が目標を下回ったとしても）一時的なものになるだろう」とし「現在の金利水準は安心できる」と語った。

また「オーバーシュートもアンダーシュートもなく、２％に収束することが、現時点の予測のメインの基本シナリオだと考えている」と述べた。

最近のインフレに関するニュースは前向きなものであり、高止まりしていたサービス価格の上昇率が鈍化したことも、ＥＣＢの予測に対する信頼を高めたと述べた。

同氏は、政策担当者が現在、経済成長について「わずかに」楽観的になっているとも発言。ユーロ圏はＥＣＢの予測を達成する軌道に乗っていると述べた。