バークシャー、第2四半期は減益 クラフト株で37.6億ドル減損
著名投資家ウォーレン・バフェット氏(写真)率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは2日発表した第2・四半期決算で、保有する食品大手クラフト・ハインツ株について37億6000万ドルの減損損失を計上した。5月に撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid )
Jonathan Stempel
[2日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは2日発表した第2・四半期決算で、保有する食品大手クラフト・ハインツ株について37億6000万ドルの減損損失を計上した。
約10年にわたる投資が実を結んでいないことを認めた形となった。
第2・四半期の営業利益は4%減の111億6000万ドル。保険料収入が減少した。ドル安で8億7700万ドルの為替差損を計上した。
純利益は59%減の123億7000万ドル。減損損失の計上や保有する普通株からの利益減少が響いた。
同社は関税や経済成長を巡る不確実性を背景に市場のバリュエーションに引き続き慎重な姿勢を示した。
キャッシュ保有額は過去最高に近い3441億ドル。11四半期連続で株式を売り越した。7月中旬時点のデータによると、自社株買いは2024年5月以降行っていない。
バークシャーはクラフト・ハインツ株27.4%を保有。クラフト・ハインツは業績が低迷しており、事業分割を含む戦略的な選択肢を検討すると発表している。
バークシャーはクラフト・ハインツ株を市場価格を上回る水準で評価していたが、経済などの先行き不透明感や長期保有を計画していることを踏まえ、市場価格との乖離が「一時的ではない」と判断した。
バフェット氏は最高経営責任者(CEO)職を今年末に退任する意向を表明している。後任はグレッグ・アベル副会長。バフェット氏は引き続き会長を務める。
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