グローバル投資家、楽観度が大幅改善 20年6月以来=BofA調査
10月15日、BofAの10月のファンドマネジャー調査によると、グローバル投資家の楽観度が2020年6月以来の大幅な改善を記録した。ニューヨークで2023年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)
[ミラノ 15日 ロイター] - BofAの10月のファンドマネジャー調査によると、グローバル投資家の楽観度が2020年6月以来の大幅な改善を記録した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ、中国の景気刺激策発表、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が背景。
キャッシュへの配分比率は9月の4.2%から3.9%に低下。株式への配分はネットで31%のオーバーウエートに上昇。債券への配分比率はネットで15%のアンダーウエートと記録的な落ち込みを見せた。
BofAは「キャッシュの水準、株式への配分、経済成長見通しに基づいて算出する最も広範なセンチメント指標は3.8から5.6に上昇した。これは月間では20年6月以来の大幅上昇だ」と述べた。「
米大統領選については、通商政策に影響を与える可能性が最も高いとの回答が47%でトップ。次に地政学(15%)、税制(11%)が続いた。
グローバル株式への配分は20年6月以降で最大の増加を記録。
ただ、キャッシュの水準の急減したため、同行の指標では昨年6月以降初めて逆張りの「売りのシグナル」が出た。
「11年以降、売りのシグナルは過去11回発生したが、シグナルが出た1カ月後のグローバル株式(ACWI=MSCIオールワールド・インデックス)のリターンはマイナス2.5%、3カ月後はマイナス0.8%だった」と述べた。
調査は10月4─10日にファンドマネジャー231人(運用資産総額5740億ドル)を対象に実施した。
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