午後3時のドルは149円半ば、2カ月半ぶり高値圏で売買交錯
10月15日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の149円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)
Shinji Kitamura
[東京 15日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の149円半ばで取引されている。心理的な節目とされる150円乗せが目前に迫り、押し目買いと戻り売りが交錯する展開となった。
連休明け東京市場のドルは売りが先行し、朝方の149円後半から半ばへじり安となった。目立った手掛かりはなかったが、2カ月半ぶり高値圏となる上値では実需や短期筋の戻り売りが目立ったという。中国株の反落がリスク回避的な動きとなって、円の押し上げを支援したとの見方もあった。
中国は12日、国有企業の資本増強や不動産業界の支援、消費喚起策などを盛り込む景気刺激策を発表した。前日の中国株市場は対策を好感する形で堅調だったものの、この日は早くも2%近い下げとなった。
市場では「将来的な財政出動の可能性を示唆したことは好材料だが、詳細を示さなかったことが失望を呼んでいる」(外銀アナリスト)との評価が聞かれた。
中国の地元紙はきょう、今後3年間で6兆元の特別国債を追加発行し景気支援策を打ち出すと伝えた。市場では、月内に行われる全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会で、国債発行の承認など具体策が公表されるのではないか、との思惑が出回っている。
ドルは前日海外市場で一時149.98円まで上昇し、8月1日以来2カ月半ぶり高値を更新した。米国の大幅利下げ観測後退が背景で、主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数、米10年債利回りなども2カ月ぶり高値圏へ上昇している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.64/149.65 1.0891/1.0892 162.98/163.01
午前9時現在 149.72/149.73 1.0909/1.0910 163.32/163.34
NY午後5時 149.75/149.76 1.0909/1.0910 163.36/163.38