ニュース速報

ビジネス

印ベタンタ、財務立て直しで事業6分割 上場を計画

2023年10月02日(月)14時58分

大富豪のアニル・アガルワル会長が率いるインドの金属・石油コングロマリットのベダンタは29日、財務立て直しのため事業を6分割する抜本的な見直しに着手した。写真はベランダのロゴ。ムンバイで2018年撮影。(2023年 ロイター/Danish Siddiqui//File Photo)

Sethuraman N R Chris Thomas

[ベンガルール 29日 ロイター] - 大富豪のアニル・アガルワル会長が率いるインドの金属・石油コングロマリットのベダンタは29日、財務立て直しのため事業を6分割する抜本的な見直しに着手した。ベダンタの親会社で英国に本拠を置くベダンタ・リソーシズも、格付け会社のS&Pグローバル・レーティングによる同社格付けの引き下げやクレジット・ウォッチ指定を受けており、財務面の対応を急ぐ。

年初からこれまでにニフティ・メタル指数(NFTYMET)は2%近く上昇したものの、ベダンタ株は28%下落。金属価格安に伴う業績不振が続いた上、鴻海科技集団(フォックスコン)がベダンタと共同で立ち上げた195億ドルの半導体合弁事業から撤退したことが響いた。

事業分割後にベダンタ・アルミニウムやベダンタ・オイル&ガス、ベダンタ電力、ベダンタ鉄鋼・鋼材、べダンタ・ベースメタル、ベダンタの6事業は株式上場が計画されている。アガルワル会長は声明で「各事業の価値と、一段と早い成長の可能性を引き出すことができると確信している」と述べた。

ベダンタ・リソーシズはベダンタ株の63.76%を保有する。コーポレートガバナンスや議決権行使助言のインガバーン・リサーチ・サービシズ創業者のシュリラム・スブラマニアン氏は「ベダンタ再編でベダンタ・リソーシズは今後、保有するベダンタ株を売って債務負担を一段と軽減できるだろう」と話した。

ベダンタ株の時価総額は100億ドル。6分割後、株主はベダンタ株1株に対し新規上場予定5社の株をそれぞれ1株追加で受け取る。

アガルワル会長は2020年、ベダンタ株の非上場化を試みたが失敗した。今年に入ってベダンタ・リソーシズの亜鉛関連資産の一部を傘下のヒンドゥスタン亜鉛に29億8000万ドルで売却し、ベダンタ・リソーシズの負債を削減しようと試みたものの、インド政府の反対に直面していた。

再編プロセスは承認を条件に25年度までに全て完了する予定だ。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ関税、商品価格押し上げ始める アマゾンCE

ビジネス

ネトフリ第4四半期売上高が予想上回る、ワーナー買収

ビジネス

アングル:国債売りが世界的に拡大、日本の長期金利高

ワールド

ベネズエラ、石油売却で3億ドル取得 米との供給契約
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」の写真がSNSで話題に、見分け方「ABCDEルール」とは?
  • 2
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 3
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 4
    「耳の中に何かいる...」海で男性の耳に「まさかの生…
  • 5
    「死ぬところだった...」旅行先で現地の子供に「超危…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    トランプが「NATOのアメリカ離れ」を加速させている…
  • 8
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 9
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 10
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 8
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 9
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中