ニュース速報

ビジネス

米モルガンS、小幅な人員削減を実施 マスク氏は逸材=CEO

2022年12月02日(金)15時08分

 12月1日、米金融大手モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は、 小規模な人員削減を行っていると明らかにした。写真はマンハッタンで昨年8月撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は1日、 小規模な人員削減を行っていると明らかにした。ロイターネクスト会議でインタビューに答えた。

「われわれは世界中で小幅な削減を行っている。大半の企業は長期にわたって拡大した後、そうした状況にある」と説明した。「何人かは解雇されるだろう」と述べたが、具体的な人数は明らかにしなかった。

米国ではインフレ率が高止まりし、企業がM&A(合併・買収)や新規株式公開(IPO)を先延ばしにしているため、投資銀行は収益が圧迫されている。

ゴーマン氏は米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEOを称賛し、同氏が失敗するほうに賭けないと言明した。

米アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏や米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏らに並んで「恐らく過去50年で最も興味深い起業家だ」と指摘。「そのような能力を持つ人物と取引をしたくないと誰が思うだろうか」と語った。

マスク氏の米ツイッター買収でモルガン・スタンレーは協調融資に参加している。

ゴーマン氏は3年ごとに顧客から1兆ドルの新規資金を取り込むことを目標にしていると述べた。最終的に運用資産を10兆ドルに引き上げる計画としたが、達成時期は明確にしなかった。

自身の後継者については候補者が4人いると述べたが、名前は明かさなかった。テッド・ピック、アンディ・サパースタイン両共同社長のほか、ジョナサン・プルザン最高執行責任者(COO)、投資運用部門を率いるダン・シムコウィッツ氏が有力候補とみられている。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ミランFRB理事の反対票、注目集めるもFOMC結果

ワールド

中国国防相、「弱肉強食」による分断回避へ世界的な結

ビジネス

前場の日経平均は反発、最高値を更新 FOMC無難通

ワールド

ガザ情勢は「容認できず」、ローマ教皇が改めて停戦訴
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中