ニュース速報

ビジネス

米国株式市場はまちまち、アプライド・マテリアルズ買われる

2016年02月20日(土)08時41分

 2月19日、米国株式市場はまちまちで取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所で同日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 19日の米国株式市場は主要指数がまちまちで取引を終えた。業績見通しが好感された半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズを筆頭にテクノロジー株が買われたが、原油安が相場の重しとなった。

ダウ工業株30種平均<.DJI >は21.44ドル(0.13%)安の1万6391.99ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数<.SPX>は0.05ポイント(0.00%)安の1917.78だった。

一方ナスダック総合指数<.IXIC> はアプライド・マテリアルズの値上がりが追い風となり、16.89ポイント (0.38%)高の4504.43だった。

週前半に株価が大幅に値上がりしたことを反映し、週間ベースではいずれの指数も上昇した。ナスダックは昨年7月以来の大きな伸びとなった。

アプライド・マテリアルズは7.0%高。前日に現行の四半期について底堅い利益と収益の見通しを示したことが好感された。

株価は原油価格と強く連動している。前日発表の米原油在庫が過去最高を記録したことで供給過剰懸念が高まり、1次産品の価格は19日、約4%下落した。これを受けS&Pエネルギー株指数<.SPNY>は約0.4%低下した。

この日発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は、家賃や医療費の値上がりが米国の基調的な物価を押し上げたことを示した。物価上昇圧力が強まっている兆しは、米連邦準備理事会(FRB)が今年、緩やかに利上げすることを後押しする。

鉱業生産や雇用関連の最近の経済指標は、米経済の底堅さを確信させるような内容が続いている。

ただこの日は軟調な決算発表が重しとなる面もあった。四半期利益が市場予想を下回った高級百貨店ノードストロームは6.7%安。農業機器メーカーのディアも4.1%下落した。現行の会計年度について売上高と利益見通しを引き下げたことが嫌気された。競合のキャタピラーも1.1%の連れ安となった。

業績見通しが市場予想を下回った貨車・同部品メーカーのトリニティ・インダストリーズは22.2%急落した。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ1549で上げ1492(1.04対 1)だった。ナスダックは上げ1540で下げ1238(1.24対1)だった。 米取引所の合算出来高は約76億株で、直近20営業日の平均である93億株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 16391.99 -21.44 -0.13 16410.96 16410.96 16278.00 <.DJI> .DJI

前営業日終値 16413.43

ナスダック総合 4504.43 +16.89 +0.38 4464.67 4513.15 4455.10 <.IXIC> .IXIC

前営業日終値 4487.54

S&P総合500種 1917.78 -0.05 0.00 1916.74 1918.78 1902.17 <.SPX> .SPX

前営業日終値 1917.83

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中