最新記事
ペット

ひょっとして...あなたの愛犬も「天才犬」? 見分けるための特徴

2024年11月7日(木)13時00分
トム・ハワース
すごいワン...名前を言われれば、どのおもちゃか分かる「天才犬」 Cookie the Pom-Unsplash

すごいワン...名前を言われれば、どのおもちゃか分かる「天才犬」 Cookie the Pom-Unsplash

<おもちゃの名称を2年後も記憶...言語を学習する「天才犬」の研究が進んでいる>

犬は「おすわり」を学べるし、「お手」だってできるようになる。だが、ギフテッド・ワードラーナー(GWL、言語学習の才能を持つ犬)の場合は別次元だ。

9月初旬、英王立協会が発行する学術誌バイオロジー・レターズで発表された新たな研究によれば、この種の「天才犬」はおもちゃの名称を覚えるばかりか、2年後に思い出すこともできる。

「言語は、さまざまな認知スキルの上に成り立つ。別の言語を学ぶこと、言語そのものを習得することでさえ、既に学習したことを記憶する能力なしには不可能だろう」と、同研究を率いた認知科学者のシャニー・ドロアは本誌に語る。「犬が言語を使用できないのは明らかだが、名称を長期間記憶する能力は人間固有のものではない」

今回の研究は2020年12月、GWL 5匹に新規の犬用おもちゃ12個の名称を1週間以内に教えるよう、飼い主に依頼することから始まった。

5匹が住む国はいずれも異なり、飼い主が犬と「話」をするのに使う言語はさまざまだ。各おもちゃの名称を、GWLが記憶済みの名前と似たものにしないことが重要だった。

「それぞれの犬に、既に200個ものおもちゃがあって、言語環境が異なる中、新規のおもちゃにどれも違う名前を付けるのは大変な課題だった」と、ドロアは話す。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

パリ航空ショー、一部イスラエル企業に閉鎖命令 イス

ワールド

アングル:欧州で増加する学校の銃乱射事件、「米国特

ビジネス

豪サントス、アブダビ国営石油主導連合が買収提案 1

ワールド

韓国、第2次補正予算案を19日に閣議上程へ 景気支
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 7
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中