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ロシア

やはり雑すぎた、ドローン「プーチン暗殺説」

2023年5月10日(水)09時04分
ニック・モルドワネク
クレムリン

大統領府へのドローン攻撃の瞬間 OSTOROZHNO NOVOSTIーHANDOUTーREUTERS

<このような重要な時期にロシア中枢を狙える能力を示せたのであれば、逆にウクライナがすごい。しかし、そもそも疑念点が多過ぎ>

ロシア大統領府(クレムリン)への5月3日のドローン攻撃は「ウクライナによるプーチン大統領暗殺計画」とのロシアの主張に、多方面から疑念の声が上がっている。

首都モスクワで取材するBBC記者のリザ・フォクトは、攻撃が違う方向から2機のドローンで行われたと発信。「別方向から正確に大統領府ドームを狙った点は特筆すべき」と言う。

新米国安全保障センターのサミュエル・ベンデットは「暗殺説には疑念を抱いているが、もしウクライナによる攻撃なら重要な時期にロシア中枢を狙える能力を示した点で象徴的だ」と言う。

一方で東欧専門家のセルゲイ・サムレニーは、ロシアによる「偽旗作戦」だと主張。

元駐ロシア米大使のマイケル・マクフォールも暗殺説を否定し、「使用されたドローンには破壊能力も殺傷能力もないし、プーチンはクレムリンで暮らして(寝て)いない」とツイートする。

「ロシアのプロパガンダを繰り返すのはもうやめるべきだ」

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