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人権問題

親や祖父母とチベット語で会話できない──漢民族の教育を受けさせる「洗脳」

2023年2月14日(火)11時16分
ジョン・フェン
チベット文化

チベット文化が教育現場から失われる(ラサの高校) MARTIN POLLARDーREUTERS

<中国で寄宿学校に学ぶ子供は2割程度。しかしチベットでは地元の学校が次々に閉鎖され、ほとんどの子供が親元を離れて寄宿学校に入らざるを得ない>

中国政府がチベット人の子供たち約100万人を寄宿学校に送り込み、漢文化に「強制的に同化」させようとしてきた──。

国連人権理事会に任命された特別報告者が2月6日、そう警鐘を鳴らす報告書を発表した。

寄宿学校で学ぶ子供の割合は、中国のほかの地域では2割程度。しかしチベットでは地元の学校が次々に閉鎖され、大半の子供が親元を離れて寄宿学校に入らざるを得ない。

教育内容は多数派である漢民族の文化が中心で、チベット独自の言語や歴史を学ぶ機会はほとんどない。

その結果、子供たちは「両親や祖父母とチベット語で会話をする能力を失いつつあり、それが同化とアイデンティティー喪失につながっている」と、特別報告者は指摘する。

国連は昨年8月にも、中国が新疆ウイグル自治区でウイグル人などを「職業訓練施設」に強制収容していると指摘し、現代の奴隷制だと非難した。だが中国当局は、この時も事実無根と反論していた。

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