最新記事

感染症

WHO「新型コロナウイルスのパンデミック終焉が視野に入った」

2022年9月15日(木)10時50分
WHOのロゴ

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を終わらせるために、世界はかつてないほど良好な状況にあると述べた。2020年2月撮影(2022年 ロイター/Denis Balibouse)

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)について「まだ到達していないが、終焉が視野に入っている」と言明した。

さらに、パンデミックを終わらせるために、世界はかつてないほど良好な状況にあるとし、各国に対し新型コロナ対策を継続するよう求めた。

2019年終盤に中国で新型コロナの感染が始まってから世界で約650万人が死亡。しかし、WHOによると、先週の新型コロナ感染症による死者数は20年3月以降で最低だったという。ただ、依然として今年だけでも100万人超の死者が出ている。

テドロス事務局長は、各国は自国のコロナ対策を精査し、将来発生し得る感染の波に備えるよう対策を強化する必要があるとし、とりわけ高リスク層へのワクチン接種を徹底的に実施するよう促した。

WHOの報道官によると、WHOは10月に開催する次回会合で、新型コロナのパンデミックが依然として国際的な公衆衛生上の緊急事態に相当するか精査するという。

サル痘の感染者数も減少傾向にあるが、テドロス氏は各国に対策を続けるよう要請。「新型コロナと同様、気を緩めたり、警戒を解いたりする時期ではない」とした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米財務長官、中国との貿易協議で「実質的な進展」 1

ワールド

プーチン氏、15日にトルコで直接協議提案 ゼレンス

ビジネス

ECBは利下げ停止すべきとシュナーベル氏、インフレ

ビジネス

FRB、関税の影響が明確になるまで利下げにコミット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王子との微笑ましい瞬間が拡散
  • 3
    「隠れ糖分」による「うつ」に要注意...男性が女性よりも気を付けなくてはならない理由とは?
  • 4
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 5
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 6
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 7
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 8
    ロシア艦船用レーダーシステム「ザスロン」に、ウク…
  • 9
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 10
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 6
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中