最新記事

ウクライナ情勢

ロシア、ウクライナ義勇兵の米国人2人の拘束を正式に認める

2022年6月21日(火)08時37分
アメリカ人義勇兵Alexander Drueke氏

ロシアのペスコフ大統領報道官は、米NBCテレビのインタビューで、ウクライナ軍に義勇兵として加わっていた米国人2人を拘束していることを正式に認めた。写真は、拘束されたとされる義勇兵の1人、Alexander Drueke氏。3月28日、ウクライナへの出国前に米アラバマ州で撮影。提供写真(2022年 ロイター/Lois Drueke/Handout )

ロシアのペスコフ大統領報道官は20日、米NBCテレビのインタビューで、ウクライナ軍に義勇兵として加わっていた米国人2人を拘束していることを正式に認めた。2人はアラバマ州出身の27歳と39歳の男性とされる。

ペスコフ氏は「彼らは金銭目的の兵士で、ウクライナ領内において違法な活動に関与した。わがロシア兵に発砲、砲撃を行って彼らの生命を危険にさらした」と語り、2人は自らの犯罪の責任を問われるべきで、その犯罪は調査しなければならないと主張。2人がウクライナ軍の正規兵ではなく、ジュネーブ条約に基づく保護対象ではないとも指摘した。

この2人の家族は先週、彼らがウクライナに義勇兵として向かったまま行方が分からなくなったと話していた。

ペスコフ氏は2人の拘束場所については明らかにしていない。

ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派支配地域「ドネツク人民共和国」の裁判所は今月9日、ウクライナ側として戦闘に参加した英国人2人とモロッコ人1人に対して、ジュネーブ条約の保護対象外の傭兵として死刑の判決を言い渡した。

一方、ウクライナ政府はこの判決を非難。彼らはウクライナ軍に所属しており、ジュネーブ条約が適用されると反論している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

市場動向、注意深く見守っている=高市首相

ワールド

中国から訓練の連絡あったが、区域など具体的な内容知

ビジネス

米電力消費、今年と来年は過去最高更新 米当局予測

ビジネス

中国11月物価統計、CPIが前年比で加速 PPIは
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中