Enas Alashray Menna AlaaElDin Humeyra Pamuk

[カイロ/ガーデンシティー(米ニューヨーク州) 15日 ロイター] - イランは米国に敗北を認めるよう要求、トランプ米大統領はイランを「邪悪」と非難した上で、米国民に対して燃料価格の高止まりを覚悟するよう訴えた。米・イランの隔たりが依然として大きく、和平交渉に向けた進展やホルムズ海峡の再開が目先は見込めないことが浮き彫りになった。

イランのガリババディ外務次官は15日早朝、Xへの投稿で「海峡はイランの指令によってのみ開閉される。敗北という現実を受け入れず、幻想にふけるのをやめない限り、イランは封鎖を継続する」と表明、海峡の再開を急がない姿勢を示した。「ホルムズ海峡は、ツイートや空母、命令の発出、選挙演説によって支配できるものではない」とも強調した。

一方、トランプ氏は14日、イランとの紛争が続く間、米国民にガソリン価格の「わずかな上昇」を受け入れるよう呼びかけた。ニューヨーク州ガーデンシティで開かれた政治集会で「非常に邪悪な国」が核兵器を保有できないようにするためであれば、「ガソリン代がほんの少し高くなる」ことに見合う価値があると述べた。

米自動車協会(AAA)によると、14日の米ガソリン平均小売価格は1ガロン=約4.08ドルで、前年同期の3.16ドルから29%上昇している。

戦闘終結に向けて6月に締結した覚書は事実上破綻し、米国とイランが和平交渉を再開する兆しは見られない。イランのアラグチ外相は、対米交渉再開の決定はまだ下されていないと述べたと、イラン学生通信(ISNA)が15日報じた。仲介役のカタールとパキスタンはイランと接触しメッセージを交換しているが、交渉には至っていないと同通信は伝えた。

<イラン経済に打撃も>

イランのガリババディ外務次官は、脅しや武力示威に屈しないと述べた。しかし、イラン経済への打撃を示す兆候も出ている。イランのペゼシュキアン大統領は国営テレビで放送された発言の中で、高インフレの原因を米国によるイラン港湾封鎖とイラン石油輸出への制裁にあると非難した。

トランプ氏とベセント米財務長官はそれぞれ、イランに対しさらなる経済面での打撃を与えると表明。ベセント氏は13日、ニュースマックスの番組「ロブ・シュミット・トゥナイト」に出演し、来週中にイランに対する追加措置を発表すると述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。