最新記事

スポーツ

アメフト会場を一つにした「宙ぶらりん猫」救出劇 星条旗がクッションに

2021年9月13日(月)20時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
猫と星条旗

(写真はイメージです) CatLane-iStock

<パニック状態から一転、大歓声でスタジアムが一つに>

アメリカンフットボールの試合で、ファンは躍動する選手たちのスーパープレイを期待している。しかし、今回スタジアム中の視線と歓声を集めたのは選手ではなく客席の観客たちによる見事な連携、そして1匹の猫だ。

11日にハードロック・スタジアムで行われたマイアミ大学ハリケーンズのホーム開幕戦、アパラチアン州立大学マウンテニアーズとの試合の第1クォーターに事件は起きた。

観客が撮影した動画には、今にも落下しそうな白黒の猫がスタジアム上階で必死にもがいている様子が捉えられている。スタジアム中の観客がパニック状態で見守るなか、オレンジ色のシャツを着た一人の男性が上から手を伸ばすも届かない。

耐えられなくなった猫がついに落下。スタジアム全体がどよめく。

しかし、悲鳴はすぐに大きな拍手と歓声へと変わった。下の階でファンが広げていた旗がクッションとなったのだ。

「前足2本でぶら下がっていたのが1本になったときに、『もうすぐ落ちてくる』と思った」

クロマー夫妻はハリケーンズのシーズンチケットを持っており、試合のたびに星条旗を持参していた。上でもがいている猫を見て、手すりに付けていた旗を外し、そのときに備えた。

おかげで猫に怪我はなかったという。

この幸運とスタジアムの一体感がチームにも伝染したのか、ハリケーンズは25対23で試合に勝利した。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ

ビジネス

中国10月物価統計、PPIは下落幅縮小 CPIプラ

ワールド

フィリピン、大型台風26号接近で10万人避難 30

ワールド

再送-米連邦航空局、MD-11の運航禁止 UPS機
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中