最新記事

感染症対策

ワクチン接種でも屋内でマスクを、米CDCが指針見直し 感染深刻な地域対象

2021年7月28日(水)08時41分
米カリフォルニア州ロサンゼルスでマスクをする人たち

米疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルス感染抑制に関するマスク着用の指針を見直し、感染が深刻な地域ではワクチン接種を完了していても、屋内ではマスクを着用するよう提言した。感染力の強いデルタ変異株の流行によって国内で感染者が増加していることを踏まえた措置。写真は3月29日、米カリフォルニア州のロサンゼルスで(2021年 ロイター/Mario Anzuoni)

米疾病対策センター(CDC)は27日、新型コロナウイルス感染抑制に関するマスク着用の指針を見直し、感染が深刻な地域ではワクチン接種を完了していても、屋内ではマスクを着用するよう提言した。感染力の強いデルタ変異株の流行によって国内で感染者が増加していることを踏まえた措置。

さらに、幼稚園から高校3年までの全ての生徒と教師について、ワクチン接種の有無にかかわらず、マスクを着用するよう呼び掛けた。

米国ではコロナ感染者が再び増加しており、7日平均の1日当たり新規感染者数が5万7126人となっている。

CDCによると、米国内の63%の郡がマスク着用が必要と見なされる感染率の高い地域とという。

CDCは5月、ワクチン接種を完了していれば、屋外および屋内の大半の場所でマスクの着用は不要との認識を示していた。

バイデン大統領は、全米規模でのロックダウン(都市封鎖)再導入を回避するためにも、デルタ株が流行している地域でマスク着用やワクチン接種を広めることが最良の策と強調。さらに、全ての連邦政府職員にワクチン接種を義務化する案が検討されていると明らかにした。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

小泉氏が出馬会見、物価高「直ちに対策」 日銀とは政

ワールド

米軍がカリブ海で「麻薬密輸船」爆撃 今月3回目 ト

ワールド

パレスチナ議長、国連総会にビデオ参加へ 米政府のビ

ワールド

アングル:米自動車業界、関税の販売価格転嫁もはや不
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 2
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で「不敬行為」? ネットでは非難轟轟、真相は?
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 5
    【クイズ】21年連続...世界で1番「ビールの消費量」…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 8
    イタリアでバズった日本小説って知ってる?――芥川か…
  • 9
    「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世…
  • 10
    トランプに悪気はない? 英キャサリン妃への振る舞い…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 8
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 9
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 10
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中