最新記事

ミャンマー

インドネシア、ミャンマー軍と議員らの双方と集中協議 公正な選挙に向け監視団派遣を提案

2021年2月25日(木)13時22分

インドネシアのルトノ外相は24日、クーデターで政権を掌握したミャンマー国軍と選挙で選ばれた議員らの双方と混乱収拾に向けた集中協議を行っていると明らかにした。写真はクーデターに反発するデモ隊、ミャンマーのヤンゴンで24日撮影(2021年 ロイター)

インドネシアのルトノ外相は24日、クーデターで政権を掌握したミャンマー国軍と選挙で選ばれた議員らの双方と混乱収拾に向けた集中協議を行っていると明らかにした。ミャンマー軍事政権のワナ・マウン・ルイン外相とタイのバンコクで会談した後、記者団に語った。

ルトノ氏は、ミャンマー国民の幸福が最優先されると述べ、「犠牲者を出さないために、すべての人々に自制し、暴力を行使しないよう求める」とも述べた。

ミャンマー連邦議会代表委員会(CRPH)からのコメントは得られていない。

インドネシアはクーデターへの抗議デモで混乱するミャンマー情勢の安定化に向けた行動計画を策定するなど、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で主導的な役割を買って出ている。

関係筋によると、インドネシアはミャンマー国軍が約束通り公正な選挙を実施するよう、ASEAN加盟国が監視団を派遣することを中心とする提案を示した。

ただ、ミャンマーの民主化活動家のあいだでは、インドネシアが軍部と交渉することで軍事政権が正当化され、昨年11月の選挙が無効化されるとの懸念が高まっている。

ミャンマーのヤンゴンにあるタイ大使館の周りには24日、数十人のデモ隊が集まり、選挙結果を尊重するよう訴えた。

ルトノ氏はミャンマーの選挙には言及しなかったが、インドネシアは「包括的な民主化プロセスの重要性」を重視すると述べた。

タイの関係筋によると、ミャンマー軍事政権のルイン外相はタイのプラユット首相とも会談したもよう。だが、同首相は会談した事実については「正式ではないことがある」として、認めなかった。その上で「われわれはASEAN加盟国として(混乱収拾に)協力する」と述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・フィット感で人気の「ウレタンマスク」本当のヤバさ ウイルス専門家の徹底検証で新事実
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】



ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、ゼロ金利維持 過度なフラン高に対抗

ワールド

ウクライナ和平交渉が一時中断、イラン紛争勃発で=ロ

ビジネス

パリ控訴裁、SHEINのサイト停止求める仏政府の請

ビジネス

サウジの紅海側ヤンブー港、原油積載再開 製油所攻撃
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 8
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 9
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 10
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中