最新記事

感染症

習近平「新型ウイルスの経済への影響は不可避、減税など政策調整を強化」

2020年2月24日(月)12時57分

中国の習近平国家主席は、新型ウイルスの感染拡大で経済に影響が及ぶのは不可避としたうえで、影響を軽減するため政策調整を強化する考えを示した。国営テレビが報じた。写真はマカオで昨年12月撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)

中国の習近平国家主席は、新型ウイルスの感染拡大で経済に影響が及ぶのは不可避としたうえで、影響を軽減するため政策調整を強化する考えを示した。国営テレビが23日に報じた。

報道によると、習主席は、懸命な努力の結果、感染状況は改善傾向にあるものの、「気を緩める」余地はないと強調。「状況は依然深刻で複雑であり、(感染の)予防と管理は最も困難で重要な局面にある」との見方を示した。

また「新型ウイルスによる肺炎の拡大が経済や社会に比較的大きな影響を及ぼすのは避けられない」としたうえで、影響は短期的で管理可能なものになると続けた。

「中国にとって、これは危機であると同時に大きな試練だ」とも述べた。

習主席は各省当局の対応について、リスクの低い省は全面的な企業活動の再開に注力し、リスクが中程度の省は秩序ある事業再開を目指すべきだと指摘。一方、リスクの高い省に対しては、感染拡大の抑制に注力するよう求めた。

首都北京での流行阻止の重要性も強調した。北京では最近、中国国内の他の地域から到着する人に14日間の自宅待機を求める措置をとっている。

習主席は「首都の安全と安定は(共産)党および国家の取り組み全体と直接関連している」と述べた。

さらに、2020年の経済・社会発展目標の達成に向けて政策面の支援を強化すると表明。穏健な金融政策を維持し、時宜を得た形で新たな政策措置を打ち出すとした。

小規模企業が困難な時期を乗り切ることができるよう、政府として段階的な減税措置を検討し、実施する考えも示した。

また、柔軟な雇用や大学卒業生の就職を支援する措置を講じる方針を示した。

[北京 23日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・「マスクは今週1億枚を供給、来月には月産6億枚体制へ」=菅官房長官
・新型ウイルス世界各地で感染広がる WHO「封じ込め逸すれば深刻な問題に」 
・感染者2200万人・死者1万人以上 アメリカ、爆発的「インフル猛威」のなぜ


20200225issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月25日号(2月18日発売)は「上級国民論」特集。ズルする奴らが罪を免れている――。ネットを越え渦巻く人々の怒り。「上級国民」の正体とは? 「特権階級」は本当にいるのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ファーストリテ、時価総額が20兆円超え

ワールド

イラン指導部は「最後の数日・数週間」、ドイツ首相が

ビジネス

世界の中銀、パウエルFRB議長への支持表明へ=関係

ビジネス

中国万科、社債20億元巡りさらなる猶予延長要請=関
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 7
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 8
    筋力はなぜパワーを必要としないのか?...動きを変え…
  • 9
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中