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インド軍機、領有権を争うパキスタン実効支配地域で武装勢力を空爆

2019年2月26日(火)15時11分

インド政府高官は、同国の空軍機がパキスタン国内の武装勢力の拠点を狙った空爆を実施したと明らかにした。写真はインド空軍機。2017年撮影(2019年 ロイター/Pawan Kumar)

インド政府高官は、同国の空軍機が26日にパキスタン国内の武装勢力の拠点を狙った空爆を実施したと明らかにした。空爆に関するインド側からのコメントは初めて。

インドのシェカーワト農業・農民福祉副大臣はツイッターで「空軍がきょう早朝に実効支配線の向こう側のテロ拠点を空爆し、完全に破壊した」と発表した。

パキスタン軍は同日、インドの軍用機がカシミール地方のパキスタン実効支配地域に侵入し、パキスタン軍機の緊急発進(スクランブル)後に「爆弾を投下した」と発表した。負傷者や被害は出ていないという。

両国が領有権を争うカシミール地方では14日にパキスタンを拠点とする過激派組織がインドの治安部隊を乗せたバスを攻撃し、隊員約40人が死亡。それ以降、緊張が高まっている。

パキスタン軍の報道官、アシフ・ガフール少将は26日未明、「インド機が(パキスタン実効支配地域の)ムザファラバードから侵入した」とツイッターに投稿。「パキスタン空軍の時宜を得た効果的な対応を受け」、インド機は「急いで爆弾を投下して逃げた。爆弾はバラコット付近に落ちた。けが人や被害は出ていない」と語った。

バラコットは、カシミール地方の実効支配線から約50キロの地点にある町。

[ニューデリー 26日 ロイター]


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